京王杯SC
レース展望

安田記念の前哨戦。過去10年で1番人気は[3-0-1-6]で3連対。00年以降は連対なく不振。昨年はシンボリグランが6着に敗れた。2番人気は[2-1-3-4]で3連対、3番人気は[1-0-0-9]で1連対。人気馬の信頼度はかなり低い。馬連は10倍以下はなく、30〜80倍が4回、万馬券が2回と荒れている。東西別では関東馬[9-4-7-72]で13連対に対し、関西馬[1-6-2-53]で7連対。4番人気以内の関西馬は[1-0-0-14]で1連対のみ。人気になる関西馬は過信禁物。東京コースで実績のある馬を重視したい。

プリサイスマシーンは高松宮記念で3着に敗れたが、元々芝1200mはベストではない。芝1400mは[2-1-0-0]でスワンS1着、阪神カップ2着、阪急杯1着と実績のある距離。58キロは阪急杯で克服済み。今回はアンカツからスワンSを勝った松岡騎手に乗り替わる。今年の重賞で松岡騎手は[2-3-4-13]で複勝率40.9%。これは武豊騎手の33.3%を上回る。皐月賞はサンツェペリン(15人気)、青葉賞ではトーセンマーチ(15人気)で大穴をあけた。プリサイスマシーンは東京の長い直線で切れ負けの懸念があるので、松岡騎手の腕に懸かる。

フサイチリシャールは阪神カップでプリサイスマシーンを負かして1年ぶり勝利を挙げた。芝1400mのスピード&持続力勝負は合うようだ。前走のゴドルフィンマイルは6着。海外遠征明けでどこまで仕上げてくるか。今回は鮫島良騎手が騎乗する。先週の京都新聞杯はサンライズベガに騎乗して3着。スムーズなら勝っていたか。エイシンドーバーは阪急杯で初重賞制覇。前走のマイラーズCは7着に敗れたが、ひと息入れてプラス6キロで重めが残っていた。馬体が絞れれば変わり身が見込めるが、どちらかというと寒い時期に走るタイプ。

マイネルスケルツィは京都金杯を勝ってひと息入れ、高松宮記念6着、マイラーズC3着。高松宮記念は休み明けというより消極的なレースが応えた印象。マイラーズCは自分の時計では走っている。右回り[4-0-4-2]に対し、左回り[0-2-0-3]で東京では新馬と未勝利で2着したが、その後はNHKマイルC10着、富士S13着と不振。ここをどう考えるか。オレハマッテルゼは一昨年2着、昨年1着とこのコース得意。昨年の京王杯SC以降3着以内がないが、高松宮記念は5着と復調気配を見せた。雨で馬場が渋ると有利になる。

あとは東京芝1400m[4-1-0-1]の巧者アポロノサトリ、芝1400mベストのブラックバースピン、ダービー卿CTを勝ったピカレスクコートあたりが人気面で続きそう。アポロノサトリはニュージーランドTとNHKマイルC4着の実績がある。G2でメンバーは強くなるが、コース巧者の強みを生かせれば。先週日曜の東京は雨が降って馬場の内側が悪化したことで外枠スタートから馬場のいい外を通った馬が断然有利だった。NHKマイルCは10番より外枠の馬が7着まで占めた。今週は先週雨の中で行われた影響がどこまで残るか。馬場造園課の整備状況と枠順に注意。

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