新潟大賞典
レース展望

新潟外回りで行われるハンデ重賞。新コースで行われた02年以降の馬連は87.2倍、11.9倍、36.1倍、21.7倍、72.0倍と中穴決着が多い。3連複は全て万馬券決着。昨年は1-11-15番人気で決着し、3連複27万馬券、3連単104万馬券が飛び出した。G1の谷間に行われるローカルのハンデ重賞で混戦メンバーなら荒れて当然か。今年も一筋縄では行かないメンバーが揃った印象で混戦模様。トップハンデはヴィータローザ、エアセレソン、ダンスインザモア、マイネルレコルトの57キロ。通常のハンデ戦通り重賞勝ちのある馬が重ハンデを課せられた。

トップハンデが57キロというのは02年、04年に続き新コースでは3回目。ちなみに02年は6-4-2番人気、04年は2-7-5番人気で決着している。中位人気馬が狙い目か。外回りコースで直線が長いため、差しが決まりやすく、馬場の内側が荒れていると外から差せる馬が有利。新潟外回り、東京でいい脚を長く使って好走したことのある馬が活躍している。関西圏では直線が長く平坦な京都外回りコースの実績が直結する傾向がある。あとは芝2000mの重賞で実績のある馬がよく穴をあけるので注意。

最終調教の動き、気配、枠順、展開など加味して最終決断を下したいところだが、現時点で相馬眼的に狙いたい馬を一頭挙げれば、フォルテベリーニ。これまで1600万条件、G3で切れ負け、地力負けしていた馬が、中京記念では1分57秒台の高速決着に対応して3着に突っ込み、前走の大阪-ハンブルクCではスローの上がり勝負だったとはいえ上がりを33秒台でまとめた。これは地力強化の証。前走のパドックでは馬体、気配とも目立ち、本格化を感じさせた。ようやく重賞を勝てるレベルに来たのではないか。

福島記念を53キロで2着、中京記念を54キロで3着の実績があるが、今回は中京記念と同様に3キロ貰いの54キロ。ハンデ重賞は斤量が重くならない重賞未勝利馬が狙い目。一昨年の勝ち馬オースミグラスワンと昨年のエアセレソンは新潟大賞典が重賞初勝利だった。フォルテベリーニは55キロでもいいはずだが、おそらく直線の長い新潟では切れ負けする懸念があることが考慮されたのだろう。いい脚を長く使え、並んだら抜かせない勝負根性があるので、そこを中舘騎手がどう生かすかに懸かっている。

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