マイラーズC
レース展望

00年に4月に移動し安田記念のステップレースになった。過去10年で1番人気は[3-2-1-4]で5連対。休み明け、前走ダート、芝1600M勝ちのない馬は不振。最近5年は[3-1-0-1]と堅実だが、05年に休み明けのハットトリックが9着に敗れている。2番人気は[1-1-3-5]で2連対、3番人気は[3-2-0-5]で5連対。馬連は10倍台までが5回、30〜40倍台の中穴が4回とそれほど荒れない。00年以降の連対馬14頭のうち8頭が前走中山芝戦で4着以内に好走していた。中山との関連性が強いが、今年から外回りコースに替わるためどうなるか。今年は例年以上にメンバーが揃ったのでレベルの高いレースになりそうだ。

エアシェイディは重賞[0-5-2-3]で未勝利だが、最近は富士S2着、キャピタルS1着、東京新聞杯1着、中山記念1着と崩れていない。前走の中山記念は外から追い込んで0.2秒差の2着。逃げたローエングリンに負けたが、G2で58キロを背負って2着したことは評価できる。芝1600mは[1-3-0-0]で連対率100%。今回はかなりメンバーが強くなるが、富士Sと東京新聞杯でスズカフェニックスと接戦した実績から通用する下地はある。関西遠征は京阪杯3着、中京記念3着。結果が出ていない訳ではないが、精神面はどこまで強化されたか。レース前の輪乗りでオシッコをしてリラックスできれば。鞍上は2戦目の横山典騎手。

エイシンドーバーは厳しいレースになったゴールデンホイップTを勝った後、京都金杯2着、小倉大賞典2着、阪急杯1着と重賞で崩れていない。阪急杯で負かしたスズカフェニックスは高松宮記念を制している。今回は前2走より1キロ増の57キロは有利ではないが、持ち前のしぶとさを生かせれば。暑くなると調子が落ちてくるので調教の動きに注意。幸騎手は2週前から確変モードに入っている。マイネルスケルツィは右回りの1400〜1600mは[3-0-2-1]でマイルCS4着以外は3着以内を確保。高松宮記念は位置取りが後ろ過ぎたし、左回りの影響もあったか。外回りの長い直線が課題になるが、輸送で馬体が減らなければ。

重賞で1、3着と復調してきたサクラメガワンダー、一昨年の安田記念2着馬スイープトウショウ、昨年の桜花賞2着馬アドマイヤキッス、大阪城Sを勝ったスーパーホーネット、中山記念で復活したローエングリンあたりが人気面で続きそう。サクラメガワンダーは阪神芝[3-0-0-1]で重賞2勝。外回りの鳴尾記念を制している。鞍上は追える岩田騎手。スイープトウショウは休み明けでどこまで仕上げてくるか。昨年の京都大賞典2着のファストタテヤマは先週の大阪-ハンブルクCで豪快な直線一気を決めた。アドマイヤキッスはチューリップ賞1着、ローズS1着と久々は苦にしない。桜花賞3着のコイウタが先週のダービー卿CTで2着。牡馬相手にどんなパフォーマンスを見せるか。

スーパーホーネットはスローの上がり勝負に強く早いラップを持続できる。マイルCS9着、阪急杯7着が気になるが、流れが緩んで好位から早めにアドバンテージを取れれば。ローエングリンはベストの中山芝1800mで完全復活。マイラーズCは1、2、1、8着だが、今年から外回りに替わる。鳴尾記念では2番手から切れ負けして4着。前走逃げて勝ったが、マーチSを勝ったクワイエットデイのように逃げから一気の追い込みはないか。昨年の関屋記念では59キロでメンバー2位の32.9秒(1位ペールギュント32.8秒)で4着に追い込んでいる。あとはアグネスアーク。前走は力負けではない。相馬眼的にアグネスタキオンのいいところを受け継いでおり、大化けする可能性がある。

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