ダービー卿CT
レース展望

中山マイル重賞。02年にハンデ戦に変更された。過去10年で1番人気は[0-1-3-6]で1連対のみ。ハンデ戦以降は10、6、3、5、11着で連対がなくほとんど狙えない。2番人気は[3-2-1-4]で5連対、3番人気は[4-2-0-4]で6連対。1番人気より好成績。馬連は別定時代は堅かったが、ハンデ戦以降は20倍、110倍、60倍、121倍、89倍と荒れている。ハンデ戦以降の連対馬10頭のうち7頭は54キロ以下の軽量馬。前走負けて斤量が軽くなった馬が穴をあけている。中山芝1600Mの外枠はコースロスが大きく不利だが、過去10年で8枠は[0-1-2-17]で1連対のみ。枠順も考慮したい。

ダンスインザモアはニューイヤーS1着、中山記念3着と復調してきた。中山記念は出遅れて最後方を進んだが、大外から上がり3Fメンバー最速の34.5秒で0.3秒差の3着に追い上げた。出遅れて位置取りが悪くなったことが応えたが、G2でこれだけやれれば上々。パドックでは馬体を大きく見せて踏み込みが力強かったし、ノド鳴りを克服して完全に復調してきたようだ。ニューイヤーSを勝ったように中山マイルもこなす。昨年のダービー卿CTは追い込んで0.4秒差の4着だったが、復調途上だった。今年は昨年より1キロ重い57キロ。蛯名騎手は今年の中山重賞で[1-2-3-4]と乗れている。

インセンティブガイは惨敗が5戦続いていたが、東風Sで2着に入り復調気配。最近は馬に前向きさがなくなり自分で走るのを止めていたが、前走はパドックで前向きさがあり、レースでも最後までしっかり走った。終わりかけていた馬が見せたこの変化。やはり角居厩舎は侮れない。昨年は東風S1着(55キロ)→ダービー卿CT11着(57キロ)だったが、今年は前走と同じ56キロで出走できる。鞍上は昨年と同じ横山典騎手。1番人気で人気を裏切った昨年の雪辱を果たすか。昨年は中1週で当日は馬体が8キロ減。今年も同じステップなので当日の馬体重に注意したい。

昨年クイーンSと府中牝馬Sを勝ったデアリングハート、昨年の勝ち馬グレイトジャーニーあたりが人気面で続きそう。デアリングハートは桜花賞3着、NHKマイルC2着とマイル実績がある。休み明けで実質トップハンデの55キロを背負って牡馬相手というのは楽ではないが、能力的に通用する下地はある。先週復帰した藤田騎手はマーチSで8番人気のトーセンブライトを2着に持ってきた。今週も好騎乗を見せるか。グレイトジャーニーは昨年東風S3着(57キロ)→ダービー卿CT1着(56キロ)だったが、今年はダービー卿CTで7着(57キロ)に負けたことで昨年と同じ56キロで出走できる。鞍上は大井の御神本騎手。荒れるハンデ戦。アッと驚く穴馬はいないのか。

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