フィリーズレビュー
レース展望

桜花賞トライアル。過去10年で1番人気は[5-2-1-2]で7連対。年明けに出走がある馬は[3-2-0-1]と信頼度が高い。前走阪神JFの1番人気は3、1、1着で割り引きは不要。2番人気は[1-1-2-6]で2連対、3番人気は[2-2-2-4]で4連対。馬連は10倍以下が4回、10倍台が3回と堅く収まることが多い。連対馬20頭のうち14頭が前走連対しており、前走好走馬が中心になる。前走10着から巻き返した2頭はともにサンデー産駒。今年からサンデー産駒の3歳馬はいないため、例年以上に前走好走馬を重視すべきか。今年の牝馬クラシックはハイレベル。アストンマーチャンが強い勝ち方をすると桜花賞が面白くなる。

アストンマーチャンはここまで[3-2-0-0]で重賞2勝。小倉2歳Sは前半3F32.5秒のハイペースを2番手から抜け出して2馬身半差で楽勝。スピードの違いを見せつけた。距離が不安視されたファンタジーSは1分20秒3のレコードで5馬身差の圧勝。直線での伸び脚はインパクトがあった。阪神JFは3番手から直線で抜け出したが、ウオッカに差されてクビ差の2着。昨年から外回りコースに替わったが、旧コースなら勝っていたのではないか。相馬眼的に評価できる馬で完成度が高く、スピードがあって終いも切れる。休み明けでも仕上がっているし、普通に走れば勝ち負け必至。パドックとレースぶりに注目したい。

ルミナスハーバーは阪神JF3着。アストンマーチャンとウオッカに交わされた後、懸命に粘っていた。4着ローブデコルテは紅梅S1着、5着イクスキューズはクイーンC1着、6着ハロースピードはクイーンC3着、8着ピンクカメオは菜の花賞1着と阪神JF組はその後活躍している。一戦ごとに馬体が減ってこれまでとは違う逃げる競馬で3着に粘ったことは評価できる。京都芝1600mの未勝利戦で凄い脚を使った馬で潜在能力は高い。調教の動きが冴えずにチューリップ賞を回避したが、どこまで仕上がってくるか。馬体がフックラとして成長した姿を見せて欲しいところだが、厩舎からはあまり強気なコメントは聞かれない。パドックに注目。

ニシノマナムスメは父アグネスタキオン、母ニシノフラワーでどちらも河内調教師が現役時代に騎乗していた。紅梅Sは道中揉まれて位置取りが悪くなり、後方2番手から大外を回って追い込んで0.1秒差の3着。続くエルフィンSはウオッカに3馬身差の3着に敗れた。ここで3着以内に入らないと桜花賞に出走できないため勝負懸かり。紅梅Sと同じ芝1400mで流れに乗れるかが鍵になる。鞍上は絶好調のアンカツ。最低でも権利は獲るか。エルフィンS3着のハギノルチェーレ、栗東で乗り込んだ関東馬クーヴェルチュール、こぶし賞2着のシュガーヴァインあたりが人気面で続きそう。ダート圧勝で岩田騎乗のヒカルアモーレが不気味。

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