中京記念
レース展望

今年で第55回を迎える歴史のあるハンデ重賞。過去10年で[1-0-2-7]で最近7年連対がなく不振。年齢、斤量に関係なく不振で最近は重賞未勝利馬が4、14、5、3着に敗れている。2番人気は[2-1-1-6]で3連対、3番人気は[4-1-0-5]で5連対。3〜5番人気が計12連対と多いので、このあたりを上手く絡めたい。馬連は10倍以下は1回もなく、20〜30倍台の中穴決着が6回と多い。03年は4-13番人気で326倍、04年は16-3番人気で720倍と荒れるときは大波乱になる。トップハンデは[0-1-2-10]、52キロ以下の軽量馬は[0-0-2-22]でほとんど狙えない。53〜54キロが11連対と半数を占める。

コンゴウリキシオーは中京芝2000mで金鯱賞1着(57キロ)、朝日CC2着(58キロ)の実績がある。今回はその実績が評価されてトップハンデ58.5キロ。ハンデ戦で斤量が増量され続けたメイショウカイドウは小倉記念で58.5キロ、七夕賞で59キロを克服して勝ったが、59.5キロを課せられた小倉記念は6着に敗れた。コンゴウリキシオーは500キロを超える大型馬だけに58.5キロなら何とかこなすか。逃げて粘り込むタイプだけに小倉大賞典で速いペースで逃げたテイエムプリキュア(元主戦は熊沢騎手)の出方が気になるところ。今回は岩田騎手が弥生賞でタスカータソルテに騎乗するため、テン乗りの熊沢騎手に乗り替わる。ここもポイントか。

トウショウパワーズは1000万、1600万条件を連勝してオープン入り。母が桜花賞馬シスタートウショウという素質馬で以前から馬体は目立っていたが、ようやく素質が開花した。今年はガーネットSのスリーアベニュー、AJCCのマツリダゴッホ、平安Sのメイショウトウコン、シルクロードSのエムオーウイナーと前走1600万条件を勝ってきた馬が重賞を勝つのがトレンド。1600万条件馬が大幅に増えたことでレベルが高くなっていることが背景にあるのだろう。03年タガノマイバッハ、04年ナリタセンチュリー、06年マチカネオーラが1600万条件勝ちをステップに中京記念を制している。池添騎手&鶴留厩舎&トウショウ産業は重賞で[10-8-3-19]で連対率45%。

昨年の勝ち馬マチカネオーラ、同2着馬ローゼンクロイツ、このコースのレコードホルダー・ワンモアチャッター、ローカルコース得意なサンバレンティンとフォルテベリーニ、朝日CC勝ちが光るトリリオンカットあたりが人気面で続きそう。マチカネオーラは昨年より2キロ増の56キロ。今年は柴山騎手が騎乗する。ローゼンクロイツは前走馬体は戻っていたが、渋った馬場が影響したか。斤量は昨年と同じ57キロ。ワンモアチャッターは惨敗続きも今回は目一杯に追って仕上げてきた。これで変わるか。サンバレンティンは末脚は切れるが、開幕週だけに展開次第。フォルテベリーニは重賞善戦も引き続き54キロ、トリリオンカットは前走惨敗で朝日CCと同じ56キロで出走できるのは有利。

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