愛知杯
レース展望

父内国産限定戦だったが、04年に牝馬限定戦に変更された。ハンデ戦というのは変わらない。以前から荒れる重賞だったが、牝馬限定戦になってもその傾向は続いており、04年は9-5-8番人気、05年は13-11-14番人気での決着で4番人気以内が3着以内に一頭も入っていない。ちなみに1番人気はヘヴンリーロマンス10着、メイショウオスカル12着。重賞実績のある馬が人気でも過信禁物。3着以内に入った6頭は前走条件戦出走の条件馬で斤量50〜52キロの軽ハンデだった。格より調子とコース適性を重視して思い切った馬券作戦を獲りたい。今年も軽量馬に要注意。

アドマイヤキッスは桜花賞2着、オークス4着、秋華賞4着、エリザベス女王杯5着とG1に手が届かなかった。秋華賞では後方から差して届かず、エリザベス女王杯では前につけて伸び切れなかった。現時点ではG1を勝つまでの地力はないようだ。ただし今年の3歳牝馬はレベルが高かったこともある。春は馬体減に悩まされたが、この秋は一戦ごとに馬体が増えているのはいい傾向。パドック気配はいいし、まだ変わる余地はある。今回はローズSを勝った中京芝2000m。メンバー的にもチャンスだろう。ただハンデは56キロを課せられたし、ローズSは全てが上手くいった感もある。

コスモマーベラスはユートピアSとターコイズSを連勝。ここにきて力をつけている。中山牝馬S4着、府中牝馬S5着と重賞では善戦止まりが多いが、メンバーの揃ったヴィクトリアMで4着は評価できる。今回は距離2000mが課題だが、忘れな草賞で追い込んで3着がある。中京なら立ち回り次第でこなせないか。ソリッドプラチナムはマーメイドSを勝ったが、秋は善戦止まり。ローズSは5着に敗れたが、直線で外から被せられる不利があった。中京は未勝利戦でインパクトのある勝ち方をした得意コース。エリザベス女王杯でクビ差のアドマイヤキッスとは、今回斤量が3キロ差ある。鞍上は小牧騎手。

あとは札幌記念2着が光るレクレドール、福島記念で4着に善戦したロフティーエイム、ローズS4着のニシノフジムスメあたりが人気面で続きそう。レクレドールは馬格のない馬に56キロは楽ではないが地力はある。展開が向いて地力を生かせれば。ロフティーエイムは福島巧者だが、立ち回りが上手いので中京コースもこなしそう。福島牝馬Sではレクレドール、コスモマーベラスに先着している。ニシノフジムスメは秋華賞11着は外枠が響いた印象。同厩のトーホウアランが中日新聞杯を勝ったときのように内枠を引いてロスなく立ち回れれば。中京は今週からA→Cコースに変更される。馬場、枠順を考慮して最終決断を下したい。

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