武蔵野S
レース展望

ジャパンCダートの前哨戦。01年の武蔵野Sを1分33秒3の脅威的なレコードで勝ったクロフネ、昨年2着のカネヒキリは3歳でジャパンCダートを制した。今年は3歳馬フラムドパシオン、昨年の最優秀ダート馬カネヒキリが屈腱炎でリタイアし、ダート重賞3連勝中のメイショウバトラーはJBCマイルに向かう予定。主役不在の混戦模様。ジャパンCダートに向けて強い馬の出現を期待したい。距離が1600mに変更された過去6年で1番人気は[2-1-0-3]で3連対。単勝1倍台の3頭が5、6、2着に敗れており、断然人気になる馬でも過信はできない。

2番人気は[2-1-0-3]で3連対、3番人気は[0-0-1-5]で連対なく不振。中山で行われた02年を除くと連対馬10頭のうち9頭が5番人気以内。最近は人気になったダート重賞実績馬が結果を出す傾向。東西別では関東馬[1-1-4-35]で2連対、関西馬は[5-5-2-33]で10連対で関西馬が断然。関東馬は4番人気以内で[0-0-0-7]と3着以内がないのに対し、関西馬は4番人気以内で[5-3-1-8]で8連対。人気になる関東馬は過信禁物。3歳馬は[3-2-1-9]で連対率33%。1、2番人気では[3-1-0-0]で連対率100%。

フサイチリシャールは春G1は善戦止まりに終わったが、距離、使い詰めの影響もあったか。ひと息入れた神戸新聞杯は4着。直線でメイショウサムソンに寄られる不利があって先週の菊花賞を制したソングオブウインドとは半馬身差だった。父クロフネは初ダートの武蔵野Sをレコードで圧勝。初ダート、初の古馬相手と条件は楽ではないが、走法からダートをこなす下地はある。54キロで出走できるのは有利。松田国厩舎の馬は東京の重賞に強く1番人気で[11-4-2-3]で連対率75%。NHKマイルCでは直線で失速。地力が足りるかどうかだろう。

シーキングザベストはダートで[7-6-0-1]。コーラルSでいつもと違う逃げる競馬をして4着で敗れた以外は全て連対を確保している。1400mまでしか経験がないので距離延長が課題だが、4走前の立夏S(東京ダ1400m)では1分22秒4でレコード勝ち。ここ3戦は重賞2着と重賞で目処は立っている。サンライズバッカスは昨年の勝ち馬でカネヒキリにダートで初めて土をつけた。今年はイレ込み、出遅れなどで不振に終わっているが、仕上り次第で侮れない。ただ元々叩き良化タイプで今年は昨年より3キロ重い57キロを背負うのは有利ではない。

最近は3着止まりも左回り得意なサカラート、エルムSで4着に善戦したトーセンブライト、アンタレスSでメンバー最速の末脚で4着に突っ込み、その後オープン特別で1、2着のフィールドルージュ、根岸Sで2着があるタイキエニグマあたりが人気面で続きそう。サカラートは58キロの斤量が課題。トーセンブライトは立夏Sでシーキングザベストに4馬身負けたが、パサパサで力のいるダートなら。フィールドルージュはフィフティーワナーほどではないが、相馬眼的に評価できる馬。ここで激走があっても驚けない。ヒカルウィッシュは東京ダ1600mで3戦3勝。時計を大幅に詰めることができれば。

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