富士S
レース展望

00年に時期と距離が変更され、マイルCSの前哨戦になり、好メンバーが揃うようになった。過去6年で1番人気は[2-0-1-3]で2連対。東京で行われた5年で連対したのは04年のアドマイヤマックスのみ。過信はできない。2番人気は[1-2-1-2]で3連対、3番人気は[2-0-0-4]で2連対。6番人気以下が4連対と人気薄が目立つ。馬連は10倍以下1回、10〜20倍台が3回、80〜90倍台が2回で中穴が多い。連対馬12頭のうち10頭が前走3着以内で残る2頭はオープン以上のマイル戦で4、5着。前走好走馬が活躍している。マイル路線を進む3歳馬も出走してくるが、過去6年は[0-0-4-14]で3着止まり。

スズカフェニックスは前走大原Sを勝ちオープン入り。今年5月に復帰してから[3-1-2-1]で7戦とも上がり3Fはメンバー最速だった。初重賞挑戦となった2走前の朝日CCは大外枠スタートで位置取りが悪くなり4着に敗れたが、最後はいい脚を使っている。芝1600mは[1-1-1-0]で東京では1000万条件で2、3着があり、いずれもタイムは1分33秒9。そのときより力をつけているので時計はまだ詰められる。中1週で東京への輸送がある強行軍だが、調子がいいときはこなすもの。鞍上は[3-2-0-2]の主戦・武豊騎手。富士Sはミレニアムバイオとアドマイヤマックスで現在2連勝中。

マイネルスケルツィは京成杯AHで3着に善戦。休み明け、初の古馬相手、外枠と条件は厳しかったが、力のあるところを見せた。今回はNHKマイルCで10着に敗れた東京マイルだが、新馬、未勝利戦の走りからこなせなくはないだろう。目標のマイルCSに向けてどんなレースをしてくるか。エアシェイディはマイル路線に進んできた。これまで重賞で[0-2-2-3]であと一歩のところで勝利を逃している。今回は新馬戦以来のマイル戦で04年以降ずっと騎乗してきた後藤騎手からアンカツにスイッチ。東京は[3-1-0-0]の得意コースだけに一変するかもしれない。距離的に毎日王冠に出走して欲しかったが・・・。

インセンティブガイは京成杯AHで14着に惨敗。角居厩舎は中12週以上の重賞では[0-0-2-10]と不振なこともあるのか。インセンティブガイはキャピタルS10着→初富士S1着、ダービー卿CT11着→京王杯SC2着と惨敗後は巻き返している。今回は横山典騎手がどう乗るのだろう。言わずと知れた東京巧者のテレグノシス、関屋記念1着、京成杯AH2着とマイルで復活したカンファーベストあたりが人気面で続きそう。スーパーホーネットは朝日杯FS2着馬。昨年のくるみ賞で負かしたアポロノサトリがNHKマイルCで4着に善戦している。春は馬体減に悩まされたし、距離も長かった。東京マイルで変わる下地はありそう。

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