デイリー杯2歳S
レース展望

中央場所で行われる最初の2歳重賞。97年に距離が1600mに変更された。過去10年で1番人気は[6-1-1-2]で7連対。単勝1倍台の1番人気は[3-0-0-0]で勝率100%。2番人気は[0-4-1-5]で4連対、3番人気は[0-3-3-4]で3連対。最近6年のうち4年が1-2番人気または1-3番人気の決着で馬連は堅く収まることが多い。距離変更後の連対馬18頭のうち9頭に1600M以上の経験があり、残る9頭のうち7頭にはオープンまたは重賞での連対があった。距離経験とオープン実績が問われている。最近は4年連続で新馬勝ちした馬が必ず連対している。能力&素質を見抜きたい。

オースミダイドウは新馬、オープン特別を連勝。野路菊Sは逃げてスローに落とし、上がり3Fメンバー最速の34.2秒で上がって2馬身差の楽勝。直線では逆手前のまま走っていたが、一頭だけ手応えが違っていた。スローの上がり勝負で前に行った馬が有利だったが、それだけではないのは明らか。馬体は12キロ増えていたが、まだ少し線が細く映った。相馬眼的にそこが少し不満だが、これから成長して実が入って変わってくるのだろう。今回はこの馬の出走によって強い馬たちは登録すらして来なかった。まともなら連勝が続きそうだ。鞍上は武豊騎手。

ローレルゲレイロは函館2歳Sの2着馬。レースでは途中から先頭に立って一旦はシャルトリューズに交わされたが、最後に差し返して2着を確保した。スピードのある馬で経験のないマイルの距離に少し不安はあるが、函館2歳Sの走りからこなす下地はありそう。スピードでオースミダイドウに対抗すれば面白い競馬ができるかもしれない。マルカハンニバルは前走新潟2歳S4着。決め手がなく勝ち切れないが、相手なりに堅実に走るタイプ。距離はこなすし、ここでも大崩れはなさそう。ただ切れ味の問われる京都外回りコースだけに上がり勝負になるとズブさを出す懸念もある。

野路菊S2着のケイアイマイスキー、同3着のキングスデライト、切れる脚を使って新馬勝ちしたアルシラートあたりが人気面で続きそう。ケイアイマイスキーは白井厩舎の外国産馬。少しジリっぽいが相手になりに走るタイプ。順調に使われているので、そろそろ違った面を見せるかもしれない。キングスデライトも少しジリっぽいが、ここまで3着以内を外していない。馬体が絞れればもっと切れる脚が使えそう。アルシラートはまだフワフワした走りだが、森厩舎の馬で素質はありそう。デイリー杯2歳Sは追い込んで連対した馬が後の重賞で活躍することが多い。そういった面を含めて決め手に注目したい。

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