毎日王冠
レース展望

天皇賞(秋)の前哨戦。過去10年で1番人気は[4-0-0-6]で4連対。2、3着がなく勝つか負けるか極端な成績。勝った4頭のうち3頭に古馬混合G1勝ち、残る1頭に同G1で2着があったが、負けた6頭にはなかった。3歳G1と牝馬G1の実績はアテにならないので注意。2番人気は[1-0-3-6]で1連対、3番人気は[0-3-2-5]で3連対と不振傾向。馬連は10倍以下が4回あるが、50倍以上2回、万馬券1回と堅くない。最近3年は56倍、9倍、97倍と荒れている。連対馬20頭のうち15頭が2ヶ月以上の休み明け。実績馬は休み明けで結果を出しているが、仕上がり面に要注意。

アサクサデンエンはドバイ遠征後の安田記念で2着。10番人気だったが、前年勝ち馬の底力を見せた。マイルがベストだが、昨年の天皇賞(秋)で0.2秒差の4着があり、実際、芝1800mは[1-1-2-0]と守備範囲。休み明けだが、乗り込んでいるので仕上がってきそう。鞍上は春の東京で絶好調だった藤田騎手。開幕週でどういうする競馬をするのだろう。ダイワメジャーは安田記念4着、宝塚記念4着と春のG1は善戦止まり。東京芝コース[0-0-0-5]と不振なのと陣営が次に繋がる競馬とコメントしているのが微妙だが、先週はアンカツがわざわざ美浦に来て調教に騎乗している。

ダンスインザムードはヴィクトリM1着、安田記念5着の後、米国に遠征してキャッシュコールマイル(G3)で念願の海外重賞制覇。不振に陥った時期もあったが、完全に復調したようだ。これまでの実績から牡馬相手でも問題ない。ヴィクトリアMのように内でタメて切れ味を生かす競馬ができれば。カンパニーは産経大阪杯を勝ったが、安田記念はぶつけられる不利が響いて11着、宝塚記念は渋った馬場で5着に敗れた。昨年の毎日王冠は後方から32.9秒で追い込んで7着。スローペースで後ろ過ぎたが、乗り方の指示があったようだ。芝1800mは[3-3-0-3]で実績のある距離。あとは仕上がりか。

昨年マイルCSと香港マイルをブッコ抜いたハットトリック、言わずと知れた東京巧者でここ2年の毎日王冠で1、2着に好走しているテレグノシス、ダービーの後に骨折が判明したが幸い軽度のもので無事に復帰できそうなマルカシェンク、新潟大賞典で初重賞制覇を飾ったオースミグラスワン、NHKマイルCを制し今回も武豊騎手が騎乗するロジックあたりが人気面で続きそう。例年の毎日王冠は出走頭数が少なくG1を狙う実績馬は京都大賞典に向かう傾向が強かったが、昨年、今年と好メンバーが揃っている。どの馬からも入れそうだが、何を重視するか。相馬眼はもちろん、ポイントをしっかり押さえたい。

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