シリウスS
レース展望

97年に新設されたダートハンデ重賞。今年は阪神が改修工事のため、中京ダ1700mで行われる。よってデータは参考。過去9年で1番人気は[6-2-0-1]で8連対。初重賞挑戦だったイソノウイナーが連対を外したが、ダート重賞実績のある1番人気は信頼度が高い。2番人気は[1-0-3-5]、3番人気は[0-1-1-7]でともに1連対と不振。1番人気と4、5番人気での決着が6回と多い。馬連は万馬券決着はなく、10倍台が7回と多い。。ハンデ戦でも軽量馬は不振で、ある程度斤量を背負ったダート実績馬が結果を出している。プロキオンS好走馬の活躍が目立つが、今年は距離が違うだけにどうなるか。

メイショウバトラーは南部杯に登録したが補欠で出走できずこちらに回ってきた。屈腱炎で約1年半の休養したが、2戦目のプロキオンSを楽勝すると続くサマーChも制し重賞2連勝。阪神ダ1800mの未勝利戦を6馬身差で圧勝した馬で元々ダートの資質はあったとはいえ、凄い変身ぶり。父メイショウホムラはダート[10-4-0-8]で重賞2勝。父の血が騒ぎ始めたのだろう。ここ2戦はダ1400mだったが、芝1700〜1800m[2-3-1-2]の実績からむしろ距離延長はプラスなのではないか。高橋成厩舎の馬はタフな馬が多いが、屈腱炎を患った馬だけに最終調教の動きに注意したい。

サンライズキングは阿蘇Sを1分41秒8で勝ち、タケシバオーの持つダ1700mの日本レコードを37年5ヶ月ぶりに0.1秒更新した。時計の出る不良馬場で2着が条件馬のメイショウホウオウだったが、日本レコードで走ったのだからそれなりの価値はある。元々はダ1400mが得意だったが、ここ2戦はダ1700mで2、1着。馬もダ1700mの競馬を覚えてきたのだろう。5月の欅Sから一戦ごとに馬体が増えて前走は欅Sより32キロ重い564キロ。少し太く映るが、馬体が増えて成績が上がってきたのでこれでいいのかもしれない。重賞で流れは激しくなりそうだが、地力でどこまで踏ん張れるか。

一時期の不振を脱したワンダーハヤブサ、ダート重賞2勝の実績馬で叩き3戦目のアンドゥオール、今回はアンカツが騎乗するカフェオリンポス、最近ダートでは崩れていないサンレントディール、前走1600万条件を強い内容で勝ちオープン入りしたオースミヘネシーあたりが人気面で続きそう。重賞実績馬は重ハンデを背負うので軽量馬の激走はないものか。ハギノベルテンポは前走しらかばS2着。勝ったヒカルウィッシュがエルムS5着(1コーナーで不利あり)なら狙い目はないか。ツムジカゼは喉の手術明けで太めが残っていたが、捲る競馬で快勝。川田騎手はワンダーハヤブサとツムジカゼどちらを選ぶのか注目したい。

[Home]