新潟2歳S
レース展望

夏の新潟の2歳王者決定戦。02年に距離が1600mに変更された。過去4年で1番人気は[3-0-1-0]で02年のマルロスが3着に敗れたが、最近3年は全て1着。4頭とも前走新潟芝1400mに出走していた。2番人気は[0-2-0-2]、3番人気は[0-1-1-2]で最近3年は1番人気と2、3番人気で堅い決着が続いている。過去4年で3着以内に入った12頭のうち11頭に芝1400m以上で勝ち星があり、残る1頭には芝1200mで5馬身差の圧勝があった。データからはこれが条件。新潟芝1400m、芝1600mを勝ってきた馬が活躍している。ダリア賞の勝ち馬は3、1、1、3着と堅実。

マイネルレーニアは新潟芝1400mの未勝利戦とダリア賞を逃げて圧勝した。デビュー当時から馬体は少し太く映るが、これで結果を出してきた。今回は距離延長、直線の長い外回りコース、1番人気でマークがきつくなることが課題。ラフィアン5頭出しでそのぶん競られる可能性は低くなるが、どんな展開になるのだろう。石橋脩騎手は勝てば重賞初制覇となる。ニシノコンドコソは新潟芝1800mの新馬戦で後方からメンバー最速の33.6秒で差し切った。青葉賞2着のニシノドコマデモの半弟で兄同様に末脚は切れる。距離短縮が課題だが、楽に追走して末脚を生かせれば。

ゴールドアグリは新潟芝1600mの新馬戦で中団の少し後ろからメンバー最速の33.4秒で差し切った。前半5F63.5秒のスローペースで5着まで上がり3F33秒台だったが、ゴールドアグリは直線で前が壁になり外に出すロスがあった。キャリア1戦でスローペースしか経験していなので、流れが速くなった場合に対応できるかが鍵。アンカツと戸田厩舎はキストゥヘヴンのコンビ。シャルマンレーヌは新馬戦を好時計勝ちし、フェニックス賞はしぶとく粘って2着。小倉2歳Sを使わずこちらに来たのは、陣営は距離をこなすとみているのだろう。蛯名騎手を確保したことからも陣営の期待は高そうだ。

京都芝1400mの新馬戦を勝ち、ひと息入れて臨んできた森厩舎のトーセンラピュタ、福島芝1200mを2戦したが、陣営が距離をこなすとみているマイネヴェロナ、ダリア賞は揉まれて7着に敗れたが、今回は急遽武豊騎手が騎乗することになったマイネルハーバード、マリーゴールド賞3着、ダリア賞2着と相手なりに走っているマルカハンニバルあたりが人気面で続きそう。新潟は今週もAコースで行われる。先週の新潟は馬場の内側が荒れており、外を通った馬が伸びていた。展開、脚質も重要だが、枠順にも注意したい。相馬眼的に勝てるレベルにある馬を狙いたい。今週も攻める。

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