クイーンS
レース展望

夏の牝馬限定重賞。過去6年で1番人気は[2-2-0-2]で4連対。最近2年はオースミコスモが7着、デアリングハートが4着に敗れている。2番人気は[0-0-2-4]、3番人気は[0-0-3-3]でともに連対がなく不振。2、3番人気の連対がないため、馬連は10倍以下はなく30倍前後の中穴決着が多い。脚質別では逃げ馬が4連対と活躍している。開幕週の馬場と直線の短い小回りコースで前に行った馬が残りやすい。年齢別では3歳[1-1-3-9]、4歳[4-2-1-19]、5歳[1-3-2-22]、6歳[0-0-0-8]で4歳馬が毎年連対中。3歳馬は能力のある馬は通用している。6歳馬は3着以内がなく不振。

ヤマニンシュクルは中山牝馬Sで阪神JF以来2年3ヶ月ぶりに勝ったが、その後はヴィクトリアM7着、マーメイドS8着に敗れた。ヴィクトリアMは12キロ増も陣営は太め残りを否定。マーメイドSは8キロ絞れていたが、トップハンデ57キロと少し渋った馬場が影響したのか見せ場すらなかった。全く歯車が噛み合っていない感じだが、何かあったのか。今回は条件馬と同じ55キロで出走できるのは明らかに有利。一昨年のクイーンSは3着で札幌芝1800mは[1-0-2-0]の実績がある。先週の函館2歳Sをニシノチャーミーで制した四位騎手&浅見厩舎。開幕週の函館で四位騎手はどう乗るのだろう。

マイネサマンサは京都牝馬Sを制し、ひと息入れて臨んだヴィクトリアMは12着、続くマーメイドSは4着に敗れた。ヴィクトリアMは休み明けで最悪の状態だったようだ。レースの前と後で陣営のコメントが全く違うのは気になるが、調教から陣営の真意を見抜けば問題ない。今回はひと息入れたので仕上がりが鍵。アンカツはマイネサマンサで[1-3-0-1]だが、折り合い次第のところがある。デアリングハートはヴィクトリアM6着、エプソムC4着と見せ場を作った。エプソムCで重馬場の1800mをこなしたのは成長の証か。昨年のクイーンSは直線で不利があって0.5秒差の4着。今年はこのコースのスペシャリスト・藤田騎手が騎乗する。

ロフティーエイムは2走前に福島牝馬Sを制した。ヴィクトリアMは連闘の疲れもあって11着に敗れたが、今回は[2-3-0-1]と得意にしている芝1800m。昨年夏に函館と札幌で好走したように力のいる洋芝もこなす。鞍上は五十嵐冬騎手。レクレドールは昨年の勝ち馬。昨年のクイーンS1着以降連対がなく、ここ2走はヴィクトリアM18着、マーメイドS12着に惨敗した。札幌芝は2戦2勝と得意だが、調子がどこまで戻っているかが鍵になる。チアフルスマイルはここ2走は道悪が影響したようだ。昨年のクイーンSは直線で不利があって3着。課題は距離だが、今年も横山典騎手なら何とかするかもしれない。

斤量は明らかに実績馬に有利だが、重賞実績のある有力馬が不発に終わると3歳馬と条件馬が浮上しそう。3歳馬はブルーメンブラット、タッチザピーク、条件馬ではシュフルールあたりか。3歳馬は春以来の出走なので激変があるのか注目したい。2頭とも春の敗因は明らか。ブルーメンブラットはクイーンSで2戦2勝の川島騎手が騎乗する。シュフルールは札幌[2-0-0-1]、函館[2-0-0-1]で北海道の滞在競馬が得意で札幌芝1800mは2戦2勝。津村騎手が強気な競馬で活路を開くか。間隔の空いた馬が多いので、最終調教の動き、気配をよくチェックした上で最終決断を下したい。今週も相馬眼重視でいく。

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