プロキオンS
レース展望

96年に新設されたダート短距離重賞。今年は阪神が改修工事のため京都で行われる。過去10年で1番人気は[6-2-0-2]で8連対と堅実。00年に6月開催になってからは1、1、1、1、2、1着と全て連対している。前走1着の1番人気は[5-2-0-0]と信頼度高い。2番人気は[2-1-0-7]、3番人気は[1-0-1-8]と不振傾向。馬連は1番人気が堅実なため、10倍以下と10倍台が各3回と堅く収まることが多い。馬連万馬券はない。過去10年で牝馬は[2-1-2-10]で複勝率33%と侮れない。3連単は人気の盲点になったダート実績馬を絡めるのが妙味。

リミッドレスビットは休み明けのCBC賞3着。馬体が10キロ減っていたが、外を回って地力があるところを見せた。今年ガートネットSと根岸Sを勝ったようにダート適性は十分。前走から斤量が1キロ減るのは有利だし、実力的にもこのメンバーなら上位の存在。鞍上の川田騎手は今年34勝を挙げ、連対率18.9%、単回収率150%、複回収率109%の好成績。5月20日の中京開催以降は69戦13勝で連対率33.3%、単回収率294%、複回収率126%。ちなみにこの間の武豊騎手は115戦15勝で連対率29.6%、単回収率33%、複回収率68%。直線で豪腕が唸りそうだ。

シーキングザベストはダートで11戦して[7-4-0-1]で連対率91.7%とまだ底を見せていない。2走前の立夏S(1600万条件)は57キロを背負って2着に4馬身差をつけ1分22秒4でレコード勝ち。これは翌週の欅S(OP特別、1着トウショウギア)の勝ちタイムより0.5秒早いのだから価値がある。前走の北海道スプリントCは2着に入り、早速、重賞に目処を立てた。京都ダ1400mは3戦3勝の得意コース。今回は[4-0-0-1]と相性のいい福永騎手が騎乗と条件が揃った感。あとは4着に負けたコーラルSのようなレースにならないこと、北海道から輸送があって中2週のストレスがなければ。

昨年12月以降ダート短距離で[1-3-1-2]で前走欅S2着のシルヴァーゼット、休み明けのCBC賞でひと叩きされたシンボリエスケープ、黒船賞2着、かきつばた記念1着と地方交流重賞で活躍しているロッキーアピール、灘S2着から連闘で臨んできたエンシェントヒルあたりが続きそう。他にも穴で狙えそうな馬はいる。馬券的妙味は十分ありそうだ。最近4年のプロキオンSの連対馬8頭は全て11番より外枠の馬だが、今年は京都に替わってどうなるか。京都は阪神と違って最後の直線に坂がないため前が残りやすい。ペースにもよるが、前残りに注意したい。

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