マーメイドS
レース展望

今年から開催が3週早くなり、ハンデ戦に変更された。今年は阪神が改修工事のため京都で行われる。過去5年の出走頭数は10頭前後だったが、今年はハンデ戦になったことで色気を持った条件馬の出走が増え、フルゲート16頭に近い頭数になりそう。トップハンデはヤマニンシュクルの57キロ、最軽量はソリッドプラチナムの49キロでその差は8キロ。条件馬の斤量は51キロ前後と軽く、ハンデ戦らしい斤量設定になった。重ハンデを背負う実績馬か、それとも軽ハンデの条件馬か。ハンデ戦になったことで混戦模様。例年以上に馬券は面白そうだ。

ヤマニンシュクルはこのメンバーでは実績最上位でトップハンデも納得。前走のヴィクトリアマイルは7着に敗れたが、距離不足、稍重、スローペースと敗因はそれなりにある。京都芝2000mは秋華賞で2着したコース。牝馬同士なら大崩れはないはずだが、開幕週の馬場で前が残る展開、経験のない57キロなど気になるところもある。マイネサマンサは昨年の2着馬。今年は斤量が1キロ増えて56キロになる。前走は休み明けで大きく馬体が減っていたが、今回はそれがクリアされたどうか。折り合いを考えるとこの距離はプラスではないが地力はある。鞍上はテン乗りの福永騎手。

レクレドールは一昨年のローズSを勝って以降14戦して[1-0-2-11]で連対は昨年のクイーンS1着のみ。成績がムラでアテにしにくいタイプだが、ここでも通用する力はある。鞍上は未勝利勝ち以来2年ぶりとなる武豊騎手。昨年のマーメイドSでもレクレドールに騎乗予定だったが、急性腰痛症で騎乗をキャンセルした経緯がある。ライラプスは福島牝馬Sで2着に入り、復調気配を見せた。芝2000mはローズS3着、秋華賞5着があるようにギリギリこなせる距離。先週中京で好騎乗が目立った岩田騎手が持ってくるか。母フサイチエアデールは00年のマーメイドSを勝っている。

人気がなさそうなところではトウカイラブ、プリンセスグレース、ソリッドプラチナムに少し注目したい。トウカイラブは昨年秋から脚質転換をしてようやく差し脚が板についてきた。昨年の鴨川特別(京都芝2000m、開幕週)を1分58秒6の好タイムで勝っている。プリンセスグレースは昨年の北野特別(京都芝2000m、稍重)を1分59秒6で勝ったが、これは翌日の秋華賞と0.4秒差の好タイム。馬場が少し渋れば51キロだけに面白そう。あとは馬体がどこまで充実してきたか。ソリッドプラチナムは直線が平坦なコースで切れる脚が使える。49キロなら見せ場以上があっても驚けない。

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