ユニコーンS
レース展望

96年に新設された3歳ダート重賞。01年に春の東京ダ1600mに変更された。過去10年のデータはデータ分析または競馬大予言「重賞データ1本釣り」を参照。今年は登録馬32頭で半数の16頭が除外。ヒヤシンスS2着のマンオブパーサー、ダート2戦2勝のカルナバリートは除外された。この2頭の次走は注目したい。昨年はカネヒキリが単勝1.1倍の断然人気で楽勝し、秋にはジャパンCダートを勝ちダート最強馬に昇り詰めた。今年も今後のダート戦線を占う意味で重要な一戦になる。レベルの高いレースで勝ち馬にはインパクトのある走りを期待したい。インパクトのある走りができればG1が見えてくるはずだ。

アエローザは京都新聞杯で4着に敗れダービーに出走を逃したが、今回は抽選に通った。相馬眼的に評価できる馬で能力は相当。初ダートと距離1600mが課題だが、広い東京コースなら何とかならないか。父フレンチデピュティで母アスペンリーフの半弟にアップドラフトならこなす下地はある。01年天皇賞(秋)は南部杯を勝ったアグネスデジタルの参戦でクロフネが除外。クロフネは仕方なくダートに回ったが、武蔵野SとジャパンCダートを圧勝した。アエローザもダートで一変はないか。最強布陣でクラシックを勝てなかった松田博厩舎。アドマイヤドン、タイムパラドックスなどダートG1馬を育てている。

例年のユニコーンSはダート重賞またはオープン特別で好走してきた馬とNHKマイルC出走馬が活躍するのがパターン。今年は昇竜S1着バンブーエール、同2着フィールドオアシス、端午S1着ヤマタケゴールデン、兵庫ジュニアGP1着モエレソーブラッズ、全日本2歳優駿2着アテスト、兵庫ジュニアGP&伏竜S3着ユーワハリケーン、NHKマイルC出走馬はダイアモンドヘッドとモエレソーブラッズが該当馬。ダイアモンドヘッドはデビュー当時からダート向きとみていた馬。先週フサイチジャンクで苦渋を舐めた岩田騎手&池江寿厩舎が巻き返すか。ここに挙げなかった中にも魅力のある馬はいる。各馬の最終調教の動きと気配をチェックした上で最終決断を下したい。

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