福島牝馬S
レース展望

04年に新設された牝馬限定重賞。一昨年は2-10番人気で馬連101倍、昨年は1-14番人気で馬連177倍。ローカルで行われる多頭数の牝馬限定重賞らしく、かなり荒れている。軸を決めたら手広く流すのが妙味。連対馬4頭のうち3頭に中山芝1800mの牝馬限定重賞で連対があった。今年のメンバーで中山芝1800m重賞で連対があるのは、フラワーC2着のスルーレート(抽選対象)のみ。あとは中山牝馬S3着のチアフルスマイル、紫苑S1着、ディセンバーS2着、ターコイズS2着があるコスモマーベラスが目立ったところ。サンデー産駒は出走頭数が多いが、[0-1-1-8]で1連対のみ。有力馬が揃った今年はどうだろう。

コスモマーベラスは前述した通り中山芝1800mで実績がある。中山牝馬Sは8枠15番スタートから外を回った影響もあったが、軽量53キロで突き放されたのだから力が足りなかったのだろう。今回は中山牝馬Sの1〜3着馬はおらず、斤量も前走と同じ53キロなら条件は揃ったか。柴田善騎手は今年重賞で[3-3-1-13]と乗れている。レクレドールは昨年の3着馬。中山牝馬Sは11着に敗れたが、直線で前が詰まる不利があったので度外視できる。昨年夏のクイーンSではヘヴンリーロマンスを破ったように芝1800mで捲る競馬ができる馬。最近は成績がムラだが、好走できる力は持っている。

阪神牝馬Sで4着に入り復調気配を見せたアズマサンダース、牝馬限定重賞で[0-2-2-4]のチアフルスマイル、中山牝馬Sでコスモマーベラスとクビ差の5着だったライラプス、中山牝馬Sは直線で前が詰まって躓く致命的な不利があったプリンセスグレースあたりが人気面で続きそう。コース巧者という点では、福島芝1800m2戦2勝のコアレスパティオ。昨年7月の三春駒特別を勝ったときのレースの上がり5F58.8秒は、昨年の福島牝馬Sの58.9秒を0.1秒上回る。今回はそのときより2キロ軽い53キロ。まだ条件馬で管理する成島厩舎は重賞勝ちがないが、得意コースで一発はないものか。

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