中山牝馬S
レース展望

牝馬限定のハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2-1-2-5]、2番人気は[0-2-1-7]、3番人気は[2-1-3-4]と人気馬は不振傾向。1、2番人気での決着は1回もなく、本命狙いは妙味がない。馬連は50倍以上が3回、万馬券が2回と大荒れ。紛れのある中山内回りで行われるハンデ戦なら荒れて当然か。連対馬20頭のうち前走連対馬は5頭のみ。前走負けた馬が巻き返すことで波乱になっている。前走負けて人気を落とした重賞実績馬に要注意。トップハンデは[1-2-1-10]と不振。最近5年は55キロが[4-0-0-1]で4勝を挙げている。今年はディアデラノビアとレクレドールが55キロで出走する。

まずはトップハンデ56キロの4頭。ヤマニンシュクルは京都牝馬S4着は距離が短かった感。距離延長はいいが、器用な馬ではないので中山内回りコースの克服が課題。ウイングレットは昨年の勝ち馬で中山芝1800mは[2-0-1-0]。最近は休み明け不振だが、気のいい馬で久々は苦にしない。昨年のように前に有利な流れになれば。メイショウオスカルは前走京都牝馬S2着同着。昨年の中山牝馬Sは外を回ってクビ差の惜しい2着。芝1800mは[2-2-2-1]と得意だが、今年は斤量が2キロ増える。ヤマニンアラバスタはターコイズSで13着に惨敗したが、このコースはフラワーC2着、紫苑S1位降着と走る。ガサのない馬だけにあとは斤量か。

55キロはディアデラノビアとレクレドール。ディアデラノビアは復帰後2戦して6、5着でともに勝ち馬と0.4秒差。前走は馬体が6キロ減ってガレて見えたので、今回それをクリアしていれば。切れる脚があるので、先週のアドマイヤムーンのようなイメージか。鞍上は岩田騎手。レクレドールは前走京都牝馬S6着。このところ成績にムラがあるが、昨年夏には芝1800mのクイーンSを勝っている。今回もそのときと同じ蛯名騎手。強引な競馬で激しいレースにするかもしれない。54キロはスターリーヘヴン、チアフルスマイル、ライラプス、マイネソーサリスの4頭。昨年3着のチアフルスマイル、ターコイズSを勝ったマイネソーサリスは54キロなら条件次第で侮れない。

軽量馬では53キロのコスモマーベラスと51キロのプリンセスグレースに注目。コスモマーベラスは中山芝1800mで紫苑S1着、ターコイズS2着、ディセンバーS2着の好成績。前も行けるし、差す競馬もできる。牡馬相手のディセンバーSで2着したことを評価したい。鞍上は柴田善騎手。プリンセスグレースはリンカーンの全妹で現在500万、1000万条件を連勝中。格上挑戦になるが、秋華賞の前日に稍重で行われた北野特別の勝ちタイム1分59秒6は良馬場の秋華賞で3着に相当する。抽選で秋華賞に出走できなかったが、出走していればかなりやれたのではないか。北村騎手は内枠が得意。JRAがどの枠に入れてくるか。

2006/03/09

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