京成杯
レース展望

昨年の勝ち馬アドマイヤジャパンは皐月賞3着、菊花賞2着とクラシックで活躍した。一昨年はキングカメハメハが3着に敗れたが、その後NHKマイルCとダービーを制した。今年もこのレースから大物の出現を期待したい。距離変更後7年で1番人気は[3-0-1-3]で3連対。勝った3頭はいずれも関西馬。関東馬は葉牡丹賞の勝ち馬が7、4着に敗れている。2番人気は[3-2-0-2]で5連対と1番人気より好成績。2番人気の関西馬は[2-2-0-0]と信頼度が高い。

距離変更後7年の連対馬14頭のうち13頭が4番人気以内。馬連は7年のうち6年が10倍台までに収まっている。連対馬14頭のうち10頭に芝2000mの経験があり、残る4頭には芝1600M以上の距離で2馬身差以上の圧勝または重賞連対があった。データからはこれがひとつの目安になるが、今年出走を予定している関西馬は1頭のみなので、少し緩めてもいいのかもしれない。時期的に絞りにくいので当日の馬体重とパドックに注意。

人気になるのはジャリスコライト、ニシノアンサー、ディープウイング。ジャリスコライトはメンバー的に断然人気になりそう。朝日杯FSはスタートで寄れて他馬と接触して前半掛かり気味になり、直線では内に寄れて再度他馬と接触した。最後はデザーモ騎手が鞭を落として追えず、全体的にスムーズさを欠いたが、それで3着なら力はある。今回は2000mでゆったり進められそうだし、中山2戦目ならテンションが上がることもないか。陣営はここで賞金を加算してクラシック出走を確実にしたいのだろう。

ニシノアンサーは葉牡丹賞で速いペースで逃げてレコード決着を演出し4着に敗れたが、続くホープフルSはスローに落としてまんまと逃げ切った。中山芝2000mを2回経験しているのは強み。クローバー賞は通ったところが違うとはいえ、アドマイヤムーンを最後まで苦しめた。持ち時計があるし、キャリアを生かして何とか粘り込みたいところ。ただ馬体の作りや母系から距離はもっと短いところに適性があるかもしれない。横山典騎手骨折のため、今回は菊沢騎手が騎乗する。

ディープウイングは札幌で未勝利勝ちして以来の出走。2戦目に頭差で負けたスーパーホーネットはその後デイリー杯2歳Sで3着、朝日杯FSで2着に好走している。その2戦目のレースでディープウイングは馬群に包まれて動けず、まじめに走ったのはゴール前だけ。スーパーホーネットに力で負けた訳ではない。前走2着に負かしたアグネスヨジゲンは未勝利勝ちの後、京都2歳Sでマルカシェンクの3着に入った。戦ってきた相手関係からここでもやれそう。休み明けなのでどこまで仕上がってくるか。

あとは中山芝1600mの未勝利戦を馬群を割って差し切った小島太厩舎のサクラオールイン、コスモス賞でディープエアーと0.3秒差の3着があるモエレフェンリル、寒竹賞3着から連闘で挑むネヴァブションが続きそう。サクラオールインはメンバー唯一のサンデーサイレンス産駒。前走ペリエ騎手が騎乗して馬が競馬を覚えてきた感があるので、そのときより2F延長される距離をこなせば。今開催の中山は全てCコースで行われる。週末は天気が崩れそうなので馬場状態にも注意したい。

2006/01/11
競馬アナリストGM

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