鳴尾記念
レース展望

条件はかなり変更されたが、00年から12月の阪神芝2000mのハンデ戦として定着した。過去5年で1番人気は[2-2-1-0]で4連対。唯一連対を外した03年のサイドワインダーは1800mまでしか経験がなかった。1番人気は距離&重賞実績があれば信頼度は高い。過去5年の連対馬10頭のうち8頭が56キロ以上で斤量を背負った馬が活躍している。56.5、57.5、58.5キロに設定された馬は9頭いたが、[4-2-1-2]で7頭が馬券に絡んでいる。コンマ5キロ設定はJRAハンデキャッパーを悩ました証拠。設定された馬がいれば注目できる。今年はコイントスが該当する。

登録頭数は多かったが、最終的には12頭立てになりそう。なお菊花賞3着馬ローゼンクロイツは熱発したため回避することになった。人気になるのはワンモアチャッター、コイントス、ヤマニンシュクルの3頭。ワンモアチャッターは福島記念4着。荒れ馬場、外々を回るコースロス、トップハンデ57キロが響いたのかいつもの伸びがなかった。天皇賞(秋)を除外されて間隔が空いた影響もあったか。阪神芝2000mは[2-1-2-1]で朝日CCを勝ったコース。引き続き斤量は57キロだが、ローゼンクロイツの回避で重賞2勝目はグッと近づいたか。柴山騎手は初重賞制覇が懸かる。

コイントスは最近は重賞で堅実。AR共和国杯は最後に伸びを欠いて3着に敗れたが、20キロ増が影響したのだろう。今回は長距離輸送があるし、絞れていれば変わりそう。芝2000mは[2-2-3-2]で4走前に札幌記念3着がある。長い距離の方が得意だが、この距離もこなす。G1で2着続きの横山典騎手はWSJSは1ポイント差で2着だった。そろそろ藤沢和厩舎の馬で重賞を勝ちたいところ。ヤマニンシュクルは長期休み明けのエリザベス女王杯で4着に好走。昨年の秋華賞ではスイープトショウと接戦を演じただけに牡馬が相手でもやれる下地はありそう。

あとは福島記念で内ラチを沿いをピッタリと回って2着したトウカイトリック、京阪杯で追い込んで2着に突っ込んだアサカディフィートが続きそう。トウカイトリックは前走重賞2着したがハンデは1キロ増の54キロ。引き続き、穴職人・芹沢騎手が騎乗するし、神戸新聞杯組がハイレベルなことを証明するか。芹沢騎手は騎乗停止で今週から騎乗するので燃えているはずだ。アサカディフィートは出遅れ癖のある馬だが、追い込みに徹することでスタートの不安を払拭した。寒くなる調子を上げるタイプなので展開次第でチャンスがありそうだ。予想は各馬の調子、馬場、展開などを考慮して総合的に判断したい。

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