京王杯2歳S
レース展望

関東で行われる最初の2歳G2。このレースを勝ったマイネルマックス、グラスワンダー、コスモサンビームは暮れの朝日杯を制している。過去10年で1番人気は[2-2-1-5]で4連対。キャリア1、2戦の1勝馬は不振傾向。全馬が6着以内と大敗はないが、4、5着に負けることが多い。馬連は10倍以下3回、10倍台2回、20倍台2回と7回が20倍以内に収まっているが、時々極端な人気薄が連対して波乱になる。今年は10頭立てで重賞出走経験馬は1頭のみ。例年に比べると少しレベルは低そうだ。

トーヨーエーピーは新馬戦と芙蓉Sを連勝。新馬戦は重馬場だったが、好位から抜け出して2馬身差で快勝。芙蓉Sはスローの上がり勝負で後方を進んだが、大外から一気に差し切った。派手なレースをしたが、時計的にはレベルは高くない。新馬戦で新潟芝1400mを勝っているので、東京芝1400mは悪くはないが、良馬場で切れ味勝負になるとどうだろう。雨で馬場が渋って地力勝負になればといったところ。2戦2勝で陣営はかなり強気。1番人気になりそうだ。

コイウタは3戦2勝。前走のカンナSは前半から10秒台のラップが続くハイペースになったが、4番手から直線できっちり抜け出した。競馬センスのいい馬で折り合いもつく。今回は距離延長と東京コースが課題だが、対応できそうだ。鞍上は重賞で惜敗が続く横山典騎手。今年開業した奥平雅厩舎に初重賞をプレゼントするか。デンシャミチはここまで4戦して2、1、3、2着と大きく崩れていない。芙蓉Sは2着に敗れたが、差はわずか。使いつつ良くなりそうなタイプだけにまだ見限れない。

あとは新馬戦を楽勝したイースター、未勝利戦を勝ち上がったブラックシャドウが人気面で続きそう。イースターは上がり3Fメンバー最速の34.0秒で大外から突き抜けた。まだ少し荒削りだが、切れ味はいいものがある。先週のファンタジーSで出遅れた福永騎手がすかさず反撃か。ブラックシャドウは前走早め先頭から力で押し切る強い内容。新馬戦で負けたショウナンタキオンは、田中勝騎手のG1連敗をストップする可能性が高い馬。それほど切れる脚はないが、激走する下地はある。

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