AR共和国杯
レース展望

G1の谷間に行われる長距離ハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2-2-0-6]で4連対とそれほど信頼度は高くない。昨年はグラスポジションが10着に敗れた。6〜9番人気が6連対、10番人気が4連対と人気薄が半数を占める。馬連は10倍以下はなく、10倍台は2回のみ。50倍以上が2回、万馬券が2回とかなり荒れている。トップハンデは[1-1-2-7]で2連対。58キロ以上のトップハンデは[0-1-0-5]で1連対と不振。96年以降は53キロ以下の軽量馬が最低1頭連対している。最近は軽量3歳馬が穴をあけるケースが目立つ。

人気になるのはデルタブルースとコイントス。デルタブルースは昨年の菊花賞馬。8番人気で穴をあけたが、続くジャパンCは3着、有馬記念は5着に好走し、菊花賞の激走がフロックでないことを証明した。春は天皇賞(春)を目標にしていたが、トモの疲れが抜けずに結局は宝塚記念も回避。今回は長期休み明けでトップハンデ59キロ。条件は楽ではないが、G1馬がいないメンバーなら底力は上だろう。中間はかなり乗り込んでいるし、仕上がり次第で上位争いできそうだ。鞍上はペリエ騎手。追える騎手が合うのでこのコンビは魅力。

コイントスは出遅れたオールカマーは6着に敗れたが、札幌記念は3着、京都大賞典は2着に好走している。重賞2着は5回あるが、未だ重賞未勝利。年齢的に今回あたりが重賞制覇のラストチャンスかもしれない。芝2500mは[0-1-2-1]で02年に日経賞3着、AR共和国杯2着、有馬記念3着があり、この距離は合っている。前走の京都大賞典はリンカーンを最後まで苦しめたように使われながら少しずつ調子を上げてきた印象。今回はここ3戦手綱を取った藤岡騎手から横山典騎手に乗り替わる。今週も渾身の騎乗を見せてくれそうだ。

あとは叩き3戦目のサクラセンチュリー、天皇賞(春)で2着に激走したビッグゴールド、札幌記念2着、京都大賞典3着に好走したファストタテヤマ、ダービー6着のニシノドコマデモ、長距離実績のあるチャクラ、ダイタクバートラム、あたりが続きそう。人気薄ではダディーズドリームか。前走は勝負どころでわざわざ内に入れたのが響いた印象でスムーズなら差は詰まったはず。今回は前走負けたことで斤量が2キロ減り、高田騎手から安田騎手に乗り替わる。目黒記念では上がり3Fメンバー最速の34.6秒で3着に突っ込んだ。展開と仕上がり次第で一発ありそうだ。穴馬は他にもいる。

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