京都大賞典
レース展望

天皇賞(秋)とジャパンCへのステップレース。過去10年で1番人気は[5-3-0-1]で9連対。休み明けで重め残りだった99年のスペシャルウィークを除き、全て連対している。2番人気は[1-4-0-5]で5連対だが、3番人気は[0-0-5-5]で連対がなく3着が多い。連対馬20頭のうち19頭が5番人気以内。馬連は7回が10倍以下で最高配当は05年の34.7倍とほとんど荒れない。近年はここで勝ち負けした馬が秋のG1で好走する傾向が強いが、G1馬が不在の今年はどんな結果になるのだろう。

人気になるのはリンカーン、サクラセンチュリー、ビッグゴールド、ボーンキング。リンカーンは宝塚記念は見せ場を作ったが4着に敗れた。今回はG1馬不在のメンバー構成と絶好調・武豊騎手で1番人気になりそう。昨年の阪神大賞典を勝って以降、勢いが薄れた感はあるが、このメンバーなら格好をつけるか。死角がありそうにも思えるが・・・。サクラセンチュリーは前走朝日CC6着。ひと叩きされて[2-0-0-1]の京都芝2400mと条件は良くなるが、今回も58キロを背負う。陣営は斤量に弱いタイプというが、京都外回りなら何とかなるかもしれない。

ビッグゴールドは天皇賞(春)を14番人気で2着し大穴をあけた。宝塚記念は13着に敗れたが、馬体が減っていたように疲れがあったのだろう。今回は8月から調整されて乗り込み十分。同じ脚質のタップダンスシチーが出走しないのは大きなプラス。天皇賞(春)の激走は実力か、それともフロックか。ボーンキングは朝日CCで見せ場たっぷりの4着。ひと叩きされて上向いていればこのメンバーでも。ただそれほど切れる脚がないので、京都外回りでは流れ次第のところもある。

あとは叩き3戦目と距離延長が魅力のチャクラ、札幌記念で2着に激走したファストタテヤマ、休み明けは不振も阪神大賞典勝ちが光るマイソールサウンド、札幌日経オープンを勝ったダディーズドリームあたりが続きそう。京都は開幕週で今開催は全てAコースで行われる。最近3年はスローの上がり勝負になり勝ち馬の上がり3Fはナリタトップロード34.0秒、タップダンスシチー34.0秒、ナリタセンチュリー33.7秒と全てメンバー最速。例年通りスローペースなら早い上がりを繰り出せる馬でないと苦しい。コイントスとビッグゴールドがどんな流れを作るのだろうか。

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