ファルコンS
レース展望

春の中京最終日に行われる3歳スプリント重賞。96年に1800mから1200mに変更された。距離変更後9年の1番人気は[2-0-2-5]で2連対。99年から01年は葵Sの勝ち馬が1番人気になり7、3、3着、02年から04年はNHKマイルC惨敗馬が1番人気で15、4、13着に敗れている。1番人気はかなり不振。馬連は10倍以下はなく、4回が万馬券。多頭数、荒れ馬場、小回りコースでは荒れて当然か。今年も先週の時点で馬場の内側は荒れていた。枠順がひとつのポイントになりそうだ。

抽選なしで出走できるのはカズサライン、ケイアイフウジン、コパノフウジン、シンボリグラン、テイエムチュラサン、フェリシアの6頭。カズサラインはだいぶ馬体は戻ってきたが、前走は距離1400mと後ろから行き過ぎたことで見せ場がなかった。1200mなら少しは見直せそう。ケイアイフンジンは小倉2歳S2着以来となるが、坂路で好時計を連発。元々小さい馬で仕上がりは早そう。休み明け、初コース、2キロ増と条件は楽ではないが、能力的に通用する下地はある。仕上がり具合から判断したい。

コパノフウジンはNHKマイルCは中団のまま見せ場なく11着。距離は1400mくらいが合いそうだが、クリスタルCではしぶとく伸びて2着を確保したように芝1200mにも対応できる。かなり使い込んでいるので調子落ちがないことが条件。シンボリグランは桜草特別と葵Sを連勝し勢いに乗っている。距離を短くしたことで頭角を表してきた。これまで葵Sの勝ち馬が連対したことはないが、データを覆すか。鞍上はこのコース得意な福永騎手。

テイエムチュラサンは橘Sで2番手からしぶとく粘って2着。桜花賞は16着に敗れたが、距離的に仕方ないところ。芝1200mは[2-1-0-2]で連対率60%。重賞ではもうワンパンチ欲しい気もするが、今の時計の掛かる馬場なら何とかするか。フェリシアはフェアリーS勝ちがあり、このメンバーでは唯一の重賞勝ち馬。1400mあたりに適性がありそうだが、1200mもこなす。今回は牡馬との一戦だが、今年の3歳牡馬なら問題なしか。鞍上は藤岡騎手。

あとは抽選対象だが、芝1200mで2勝のコスモフォーチュン、あやめ賞を1分7秒7で逃げ切ったマルブツブリザードが出てくれば人気になりそう。コスモフォーチュンは小倉芝1200mの未勝利戦をレコード勝ちし、小倉2歳Sではハイペースで逃げて3着に粘った。スピードは通用しそうだが、同じ脚質の馬との兼ね合いが課題か。あとは前走中山ダ1200mで圧勝したヒカルバローロ。勝ちタイム1分11秒6は同じ日の1000万条件とほぼ同タイム。さらに馬場が荒れて時計がかかれば浮上しそう。

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