エプソムS
レース展望

96年にハンデ戦から別定戦に変更。過去10年で1番人気は[5-0-2-3]で5連対。最近4年はロサード5着、ダイヤモンドビコー10着、マイネルアムンゼン1着、ワールドスケール3着で1連対のみ。1番人気は単勝オッズが2.9倍以下だと[4-0-1-1]で連対率67%に対し、3.0倍以上だと[1-0-1-2]で連対率25%。押し出されて人気になった馬は不振。馬連は10倍以下は1回しかなく、ほとんどが中穴決着。東京芝コースの重賞で実績のある人気薄に注意。

人気になるのはサイレントディール、カンファーベスト、スズノマーチあたり。サイレントディールは休み明けの大阪城Sはプラス36キロで9着に敗れたが、続く大阪杯は逃げて3着、オーストラリアTではシンザン記念以来2年3ヶ月ぶりに勝利を挙げた。前に行って地力で踏ん張るといった内容。それほど切れる脚はないので、直線の長い東京コースをどうクリアするかが課題。ただしこのメンバーで別定なら格好はつけるか。最近はこの勝負服を見るといかにも走りそうに見えるが、今回はどうだろう。

カンファーベストは叩き2戦目の新潟大賞典で2着に好走。勝ったエアセレソンと2.5キロ差があったことを考えれば勝ちに等しい内容だった。ただゴール前で左右に寄れていたようにまだ完調ではないのだろう。脚元をケアしながらプール中心の調整が続いているが、前走の反動がなく調子を上げているようなら注目できそう。ただし東京だと少しジリっぽいところがあるので、仕掛けのタイミングがひとつのポイントになりそうだ。鞍上は重賞初勝利を狙う柴山騎手。

スズノマーチは新潟大賞典6着。大外枠スタートで外々を回ったことが影響したのだろうが、左回りだと詰めが甘くなるといった印象もある。ただし2走前のエイプリルSの勝ちっぷり良かったし、徐々に力をつけていることは確か。持ち時計がないので、少し時計が掛かった方が良さそう。藤沢和厩舎は今年重賞で[0-0-1-19]で連対なし。1〜3番人気で[0-0-0-8]、デザーモ騎手でも[0-0-0-5]と不振。今回はスズノマーチが北村騎手、シャニンルビーはデザーモ騎手の予定。

あとは条件戦を連勝してきたグランリーオ、新潟大賞典4着のエリモマキシムあたりが続きそう。グランリーオは安田記念は除外されたが、先週、今週と2週連続で坂路で1番時計を出している。前走のフリーウェイSは逃げて2着に3馬身差をつけてレコード勝ち。勝ちタイムは京王杯SCを勝ったアサクサデンエンより0.2秒早かった。芝1800mは[1-0-1-6]だが、今の勢いは無視できない。ただし前走騎乗した内田博騎手はウインクリューガーに騎乗する予定。そこが少し気になる。

人気がないところではロードフラッグとタカラシャーディーに少し注目したい。ロードフラッグは昨年、一昨年とこの時期の東京芝1800mでレコード勝ちしている。暖かくなると調子を上げてくるタイプでそろそろ走り頃。今年8歳というのが少し気になるが、狙い目はありそう。タカラシャーディーは佐々木晶厩舎の馬で4週連続重賞制覇がかかる。青葉賞2着、富士S4着の走りから東京コースは合うはず。休み明けなので仕上がり次第で狙えそうだ。

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