金鯱賞
レース展望

宝塚記念へのステップレース。過去10年で1番人気は[2-2-2-4]で4連対。斤量が58キロ以上だと[2-2-0-1]だが、57キロだと[0-0-1-2]と不振。最近3年はエアシャカール(59キロ)2着、ツルマルボーイ(58キロ)2着、タップダンスシチー(59キロ)1着と結果を出している。馬連は10倍以下は2回のみ。万馬券は1回で中穴決着が多い。昨年は6番人気のブルーイレヴンが2着に入り馬連41.9倍。これくらいの配当になるとおいしいが、今年はどうだろう。

人気になるのはタップダンスシチー、アドマイヤグルーヴ、シルクフェイマスの3頭。タップダンスシチーは有馬記念以来の出走。ここまで順調に調教を消化しているようだが、最終調教の動き、気配から判断したい。このレースを2年連続で制しており、今年は3連覇がかかる。昨年は1分57秒5でレコードで勝ったが、今年の中京は時計が早く、初日の小牧特別(1000万)で1分57秒3のレコードが記録された。タップが本来の走りをすればレコード更新だろう。今週もテツゾーに期待。

アドマイヤグルーヴは春天に挑戦したが11着に敗れた。道中折り合いを欠き、全く力を出せずに終わった印象。昨年のリンカーンも掛かったし、長距離でユタカが騎乗すると掛かることが多いような気もする。アドマイヤは今回が叩き3戦目。486キロ→480キロと馬体は絞れてきたので、さらに絞れて走れる体になっていれば力は出せるだろう。ただ57キロを背負って小回りの忙しい競馬。昨年の金鯱賞は5着。昨年より地力強化された今ならこなすか。

シルクフェイマスは春天でシンガリ負け。途中から掛かって先頭に立ち、直線で入り口で一杯になっていた。雨で馬場が渋ると良くないが、その影響というより、長距離戦で掛かったことが致命的だった感。昨年は宝塚2着、有馬3着とG1で好走したように力はあるが、ここ2戦の惨敗はいただけない。今回はスピードが問われる中京芝2000m。宝塚で馬なりで進出したようにこなせなくはないだろう。タップより2キロ軽い57キロは有利に映るが果たして・・・。

あとは3冠牝馬スティルインラブ、重賞2勝のヴィータローザ、ローカル巧者セフティーエンペラあたり。人気は上位3頭に集中しそうだ。昨年の中京開幕週はJRA発表より異常に芝丈が長かったが、今年は大体発表通り。この時期は開幕週は長めにして2週目に刈り込むのがパターンだったが、今年は違うようだ。それによって開幕週から好時計連発。今週も時計は早くなりそうだ。タップは今年8歳。そろそろタップを力で捻じ伏せるような馬が出てきて欲しいところだが・・・。

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