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競馬アナリストGM
皐月賞
相馬眼予想

中山は晴れ、芝コースは良馬場。芝が成長する時期で馬場の回復が早くなっている。先週より少し芝丈が伸びた印象。内側は少し荒れているが、内を通った馬も伸びている。先週は外差しが決まったし、内外の差はほとんどなさそう。日曜は8〜11Rが芝戦。8〜10Rは出走頭数が少ないので、ペースが緩むと内々を回って前に行ける馬が有利になりそう。完全前残りなら話は別だが、多頭数の皐月賞とはレースが違うのでそこは考慮しておきたい。

次に展開だが、逃げるのはビッグプラネット。キャリア1戦だけに小細工して悔いを残すより、ここは思い切って行く手だろう。半姉ダイワエルシエーロがオークスで途中から逃げて勝ったことも陣営の頭にあるはず。2番手はコンゴウリキシオー、ダイワキングコン、好位にマイネルレコルト、スタートを決めればヴァーミリアン。ディープインパクトはスタートが決まれば中団より前につけるはず。中団にローゼンクロイツ、中団より後ろにダンスインザモア、アドマイヤジャパン、ペールギュント、アドマイヤフジ、シックスセンスといったイメージ。

ポイントはディープインパクトがどういう競馬をするかということ。81年のトウカイテイオーは中団の少し前から進出し4コーナー2番手から押し切り、94年のナリタブライアンはやはり中団の少し前から進出し4コーナー4番手から抜け出した。能力の絶対値が違う馬は自分から動いて勝ちに行く。前残りを許すような甘い競馬はしない。ディープインパクトは弥生賞で早めに大外~捲くって最短コースを通ってきたアドマイヤジャパンを完封。武豊騎手はこの勝利で自信を深めているはずだ。

トウカイテイオーが勝った81年は2着シャコーグレイド(16人気、17-17-13-10番手)、3着イイデセゾン(5人気、14-14-17-14番手)、ナリタブライアンの勝った94年は2着サクラスーパーオー(9人気、13-13-13-14番手)、3着フジノマッケンオー(6人気、16-16-16-10番手)。2、3着に来たのは4コーナー10番手以降からの追い込みだった。一頭次元の違う馬がいて、その馬が強い競馬をすると浮上するのは無欲の追い込み馬。ディープインパクトはトウカイテイオー、ナリタブライアンと同じような競馬をするとみる。

前半のペースが遅くなればなるほどディープインパクトは前につける。逆にペースが速くなれば中団につけるが、前に行く馬のレースの激しさは増す。外から威圧感のある走りで先行馬を捕まえに行くディープインパクト。出遅れや行きっぷりが悪いなどの何らかのアクシデントがなければ前に行った馬は苦しくなる。それでも粘るとすれば朝日杯で自分から動いてストーミーカフェを捻じ伏せたマイネルレコルト。スジ力のある馬で見た目以上に走る。ただし早めスパートでディープインパクトに真っ向勝負を挑むと沈む可能性もある。

あとはディープインパクトにアクシデントがあった場合か、武豊騎手が前述の競馬をせずに流れが緩んだ場合のビッグプラネットの粘り込みとヴァーミリアンの好位抜け出し。ビッグプラネットはキャリア2戦で今回が初距離。常識的には苦しいが、心肺機能の高さは半端じゃない。現時点ではマイラーに思えるが、トリッキーな中山芝2000mは流れひとつで克服できる。ヴァーミリアンはスタートが鍵だが、好位につけて流れが緩めば、持ち前の切れ味を生かせる。

ここではディープインパクトが中団より前につけて早めに動く競馬を想定しているため、差し追い込み馬を重視する。前に行く馬で残すのはマイネルレコルトのみ。アドマイヤジャパンは弥生賞でディープインパクトとクビ差だったが、内外の差があって上がり3Fで0.5秒の差をつけられたのだから内容的には完敗。横山典騎手は手応えを掴んだというが、同時にディープインパクトの強さも理解したはず。しかも今回はディープインパクトより外枠を引いた。横山典騎手はどう乗るのだろうか。

横山典騎手は一頭次元の違う馬がいるときは一発狙いで追い込む競馬をする。昨年のダービーではハーツクライに騎乗して後方から直線一気に追い込み2着に入った。外からディープインパクトに真っ向勝負を挑んでは勝ち目はない、次のダービーに繋げる競馬という観点で今回は後方から差す競馬に徹するはずだ。ディープインパクトが抜け出した後に外からグングン伸びて2着。こんな競馬が頭に浮かぶ。

アドマイヤフジは1枠を引いた。桜花賞では1枠1番を引いたアドマイヤメガミが前に行って持ち味を全く出さずに負けたこともあり、中途半端な競馬はしない。陣営は今回4着以内に入ってダービーの出走権を手にしたいという。勝ちに行くなら中団より前につけたいが、出走権を狙うなら後方からでもディープインパクトが強い競馬をすれば間に合うと陣営は考えているはず。1枠スタートなので、馬群を捌くリスク、外に出すコースロスなどがあるが、それらをクリアできればチャンスはあるとみる。ローゼンクロイツは馬群でじっと我慢でき、一瞬の脚があるので、馬群を割れるのが強み。中山を経験していないのがネックだが、芝2000mで[3-1-0-0]と崩れていないのは強調材料。そろそろアンカツの奮起にも期待したい。

シックスセンスは京都2歳S3着、たんぱ杯2歳S4着、京成杯2着、きさらぎ賞4着、若葉S4着とアドマイヤジャパン、アドマイヤフジ、ローゼンクロイツと差のない競馬をしている。上がり3Fは前2戦がメンバー最速、後3戦がメンバー2位。陣営が底を見せて負けている訳でないと話しているように展開が向かないレースが多かった。今回はディープインパクトが強い競馬をすれば展開が嵌りそう。レースのレベルが高いほど力を発揮するタイプ。全く人気はないが、無欲の追い込みで一発ありそうだ。アグネスタキオンを世話した大川厩務員。大一番の仕上げは心得ている。ディープインパクトの出走で注目度が高まった皐月賞。シックスセンスも映画のタイトルだが、注目度の高いレースはこういう2頭で決着することが結構あるもの。四位騎手は土曜のマイラーズCでアサクサデンエンに騎乗して物凄い脚で追い込んで3着。イメージはできているはずだ。

ダンスインザモアは調教の動きを見ると今かなり調子がいい。ただし大外枠と勝ち星のない2000mで勝ちに行く競馬をするとどうだろう。寒竹賞はキャリア1戦、少し太め残りだったとはいえ、アドマイヤフジに軽く捻られた。今回は軽視する。ペールギュントはディープインパクトをマークして終い勝負に賭けるようだが、1800mの前走が直線で伸びを欠く内容。距離伸びてさらにというイメージは沸かない。馬体は中山向きに映るので嵌れば一発ありそうだが、今回は距離実績のある馬を上位に取る。

本命はディープインパクト。弥生賞で人馬とも自信を深めたはず。紛れのある皐月賞だが、他のメンバーとは次元の違う能力でここは通過するとみる。対抗はアドマイヤジャパン。馬の底力と横山典騎手の腕に賭ける。準対抗はアドマイヤフジ。1枠から捌き切れれば末脚は見劣らない。あとはローゼンクロイツ、シックスセンス、マイネルレコルトの順。馬券は馬単・馬連◎→○▲△注。配分はパドックを考慮したい。3連複は◎→○▲△注ボックス。3連単は1着固定◎→○▲△注ボックス。高配当を狙うならマルチする手もあるが、ここではディープインパクトを信頼する。

◎ディープインパクト
○アドマイヤジャパン
▲アドマイヤフジ
△ローゼンクロイツ
注シックスセンス
注マイネルレコルト


[レース結果]
1着◎ディープインパクト
2着注シックスセンス
3着○アドマイヤジャパン
4着注マイネルレコルト
5着▲アドマイヤフジ

馬連5,830円的中!
馬単6,100円的中!
3連複14,280円的中!
3連単70,780円的中!
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