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阪神大賞典
レース回顧

マイソールサウンドは2番手から早めにスパートしてそのまま押し切った。人気馬が牽制し合って競りかけて来ない展開が見方した感もあるが、この距離で勝つのだから大したもの。これまで58キロを背負ったときは[0-0-0-10]だったが、11回目の挑戦で見事に結果を出した。この勝利で重賞5勝目。マイルから3000mまでの距離をこなすのはそれだけ地力がある証拠。次走は父タマモクロスが制した天皇賞(春)。さらにメンバーは強くなるが、父子制覇を目指して頑張ってもらいたい。

アイポッパーは4、5番手を進み、直線でリンカーンと一緒に伸びてきたが2着が精一杯。直線でリンカーンに寄られてフットワークがバラバラになってしまったのがかなり堪えた印象。ただ大きな不利ではないので、脚があれば抜け出して来れたはず。京都なら切れるが、阪神では直線の坂が微妙に影響するようだ。当日は馬体が10キロ減っていたが、仕上がりは良かった。本番は京都なのでも終いは切れそうだが、もっとスタミナが問われる流れになったときに対応できるかが鍵。

リンカーンはアイポッパーをマークして直線で並びかけて一旦は前に出たが、最後は競り負けて3着。長期休み明けで仕上がりが課題だったが、パドックを見る限りは悪くなかった。このレベルの馬になると自分で体を作ってくるのだろう。調教は元々動かないので神経質になる必要はない。本番へのステップとしてはまずまずの内容。このひと叩きで次は良くなってきそうだ。昨年は1番人気で13着に惨敗。今年はその憂さを晴らせるか。

サクラセンチュリーは後方から差してきたが4着が精一杯。スローの上がり勝負で位置取りの差がモロに出てしまった印象。パドックでは仕上がりの良さが目立っていたが、長距離実績のない武幸騎手がテン乗りでは仕方ないところもある。本番はこんなに楽な流れにはならないので、もっと決め手を生かるだろう。最大のライバルは同厩にいることを付け加えておく。

ウイングランツは最後方から追い上げて5着。直線では割って出るところがなく内を突いたが、ここまでが精一杯だった。この流れで最後方ではさすがに届かない。馬体は良くなっているし、長距離の適性は高いので、流れが激しくなる本番はもう少しやれそう。直線でバラける京都外回りコース。右回りは内にもたれるので、最内を突く手もありそうだ。松岡騎手がどう対策してくるか楽しみ。

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