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京都記念
レース展望

今年で第98回を迎える伝統の一戦。天皇賞(春)を目指す馬が始動することが多い。過去10年で1番人気は[5-1-1-3]で6連対。前走重賞で連対した馬は[4-0-0-0]だが、重賞3着以下だと[1-1-1-2]で信頼度は下がる。連対馬20頭のうち16頭が4番人気以内。馬連は7回が10倍台までに収まっており、別定戦でそれほど荒れない。連対馬20頭のうち18頭に京都芝コースで2回以上の連対があった。3コーナーにアップダウンのある特殊コースだけにコース実績は重要。

人気になるのは、シルクフェイマス、ナリタセンチュリー、ダイタクバートラム、メガスターダムの4頭。シルクフェイマスは昨年の覇者。日経新春杯でインパクトのある勝ち方をしたが、その後、天皇賞(春)3着、宝塚記念2着、有馬記念3着とG1で善戦した。宝塚と有馬で好走したように厳しい流れになれば地力が生きそうだ。03年の比叡Sでスローの上がり勝負で勝ったように流れにはそれほと左右されないタイプ。今年は昨年より1キロ重い58キロになるが、仕上がっていれば格好をつけそうだ。

ナリタセンチュリーは前走日経新春杯9着。武豊騎手が騎乗したが、直線で致命的な不利があったので度外視できる。ただレース後に武豊騎手が「馬が本調子ではなかったような感じ」とコメントしたのが少し気になるところ。見た目は問題なかったが、騎手にしか分からない何かがあるのかもしれない。最終調教の動き、気配は要チェックだろう。今回は田島騎手に乗り替わり、前走より1キロ減の57キロ。昨年全3勝をナリタセンチュリーで挙げた田島騎手は再度チャンスが回ってきただけに気合が入りそうだ。

ダイタクバートラムは前走有馬記念4着。後方から追い込んで見せ場を作った。ステイヤーズSの勝ちっぷりも良かったし、いいときのデキに戻ったようだ。今回はセン痛のため早めに入厩したが、その後の調教は順調。目標は先だが、京都外回りなら末脚を生かせそうだ。メガスターダムは屈腱炎を克服して3戦目の松籟Sで復帰後初勝利を飾った。菊花賞で3着した実力馬で完全復調となればこのメンバーに入っても見劣らない。ただエビをやった馬は最後のひと踏ん張りが利かないことが多い。G2メンバーでそこをクリアできれば。

あとはG1-3勝の実績馬ヒシミラクル、藤沢和厩舎のピサノクウカイ、3連勝中の上がり馬トウショウナイトあたりが続きそう。ヒシミラクルは60キロはいかにも苦しいが地力でどこまでカバーできるか。ピサノクウカイは前走は本来の競馬ができなかったので岩田康騎手が折り合って終いを生かせるようなら。トウショウナイトは心肺面は強いがそれほど切れる脚はないのでスタミナの問われる流れになった方が良さそう。その点でシルクフェイマスがいるのは有利か。一昨年の勝ち馬マイソールサウンド、京都外回りがベストのファストタテヤマなど伏兵も多い。馬場と展開もポイントになりそうだ。

2005/02/16
競馬アナリストGM

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