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京都牝馬S
レース展望

中山牝馬S、福島牝馬S、愛知杯、マーメイドSと続く牝馬重賞の第一弾。春に牝馬G1がないのが残念だが、昨年は福島牝馬Sが新設、愛知杯が牝馬限定に変更と牝馬重賞路線が充実した。昨年は愛知杯までの4レース全てが馬連60倍以上、馬単と3連複は万馬券決着。多頭数の混戦レースが多く、一筋縄では収まらない牝馬限定重賞。馬券的妙味は十分。過去10年で1番人気は[2-1-1-6]で連対率30%。最近4年は7、4、6、6着と不振に終わっている。阪神牝馬Sの最先着馬は[1-2-2-5]で3連対のみ。勝ち馬は9、8、3、4着と不振。ヘヴンリーロマンスには気になるデータ。果たしてどうだろう。

人気になるのは、ヘヴンリーロマンス、ウイングレット、エリモピクシーの3頭。ヘヴンリーロマンスは阪神牝馬Sで初重賞制覇。内々をロスなく回って直線でそのまま内を突けたのが有利に働いたが、抜け出すときの瞬発力は凄かった。3走前にブリンカーをつけてから最後までまじめに走るようになり末脚の威力が増した印象。3走前の古都Sは2着だったが、勝ったアイポッパーが万葉S1着、3着のサクラセンチュリーが鳴尾記念と日経新春杯を制したようにその後の活躍が目立つ。ミキオスペシャルがでなければ今回もチャンスか。

ウイングレットはターコイズSで3番手から楽々と抜け出して快勝した。ハンデは55キロと見込まれたが、能力の違いを見せつける好内容だった。今回は新潟2歳S以来のマイル戦となるが、これまで距離を伸ばすのに苦労していた馬でマイルは適距離の範囲。ただ久々のマイルの流れに馬が戸惑わないとは限らない。そこをクリアできるようなら、スピードの持続力があるので好勝負できそうだ。母は阪神牝馬Sを制したエアウイングス。重賞制覇で母に続けるか。相馬眼的に期待の大きい馬。

エリモピクシーは阪神牝馬Sを除外されたが、ファイナルSを1分33秒1の好タイムで快勝し鬱憤を晴らした。これまで追い込んで3、4着が多かったが、6番手から楽々と抜け出してきたところに今の充実ぶりを感じさせる。マイル戦で追い込んで3、4着というとホクトヘリオスを思い出すが、ホクトヘリオスは東京新聞杯で1年5ヶ月ぶりに勝ち星を挙げると続く中山記念も制した。エリモピクシーは前走が1年9ヶ月ぶりの勝利。こういうタイプはきっかけを掴むと連勝するので注意したい。02年の相馬眼ニュースで取り上げた馬。馬体の裏づけはある。

あとは京都金杯で3着に好走したアズマサンダース、昨年の覇者チアズメッセージ、差す競馬が板についてきたメイショウオスカル、中山金杯2着のマイネヌーヴェルあたりが続きそう。アズマサンダースには2年目の藤岡祐騎手が騎乗する。折り合いをつけてタイミングよく抜け出せればチャンスがありそうだ。あとは人気はないが淀短距離Sを勝ったスナークスズランに少し注意したい。前走のレースのレベルは高くないが、雨が降った内回りコースで上がり33.9秒。上位は強いが、一発を狙った乗り方をすれば面白そうだ。

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