日経新春杯
レース展望

94年に別定戦からハンデ戦に変更され、波乱が多くなった。昨年は3連勝中の上がり馬シルクフェイマスが1番人気で勝ったが、2着に8番人気のマーブルチーフが入り、馬連は43.5倍ついた。今年は10頭立てだが、少頭数だと意外に荒れることが多い。1番人気は[3-1-1-5]で4連対。ここ2年はコイントス2着、シルクフェイマス1着。トップハンデは[4-1-0-12]で5連対。連対した5頭のうち4頭が57.5キロ以上で56、57キロだと不振に終わるケースが目立つ。今年はナリタセンチュリーとマイソールサウンドが58キロ。

人気はナリタセンチュリー、サクラセンチュリー、少し離れてストラタジャムといった感じか。ナリタセンチュリーは昨年秋は一戦ごとに馬体が減り、大事を取って有馬記念を回避。間隔を空けてどこまで戻ったか。調子が落ちると脚捌きが硬くなるので、その点をよくチェックしたいい。京都芝2400mは2戦2勝の得意コース。京都大賞典ではゼンノロブロイを差し切った。あとは何と言っても武豊騎手に乗り替わることだろう。インパクトのあるレースを期待したい。

サクラセンチュリーは前走の鳴尾記念で初重賞制覇。最内を上手く突いたとはいえ、メンバー最速の34.0秒の切れ味は凄かった。3歳時から相馬眼的に注目している馬でようやく本格化してきた印象。阪神芝コース[4-0-0-1]に対し、京都芝コース[1-0-3-1]で連対率20%。京都コースが苦手とは思わないが、差して届かず3着に敗れることが多い。今回は前走から2キロ増で真価が問われる一戦。ここを勝つようなら同厩のタップダンスシチーとオペラシチーとの対決が楽しみになる。

ストラタジャムは休み明けの菊花賞で5着に善戦。まだ条件馬だが、果敢に重賞に挑戦してきた。芝2200mでは[2-2-1-2]で全て掲示板を確保。相手なりに堅実に走るタイプで末脚も確実。53キロで末脚を生かせる京都外回りコースなら善戦以上があるかもしれない。2番人気になるサクラセンチュリーは鳴尾記念を勝つ前は1600万条件で3着だった。前走負けたことで53キロ。それを生かしたい。

あとは寿Sを勝ったエアセレソン、一昨年2着のコイントス、京都記念勝ちがあるマイソーロサウンドなどが続きそう。昨年2着のマーブルチーフは今年も54キロでの出走。京都外回りコースでこその馬だが、切れる脚がないので消耗戦になればといったところ。京都は今週までBコース使用。内側が荒れて外差しが決まりやすい状態。切れ味のある馬を重視したいが、10頭立てで流れが落ち着くと前に行って早い上がりを繰り出せる馬が残る可能性がある。そこもケアしたい。

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