中山金杯
レース展望

年明け最初の名物重賞。荒れる金杯と言われ、穴党に人気がある。過去10年で1番人気は[6-0-1-3]で連対率60%。勝つか負けるか両極端で2着がないのが特徴。1番人気は重賞連対実績があることが最低条件。2番人気は4連対だが、3番人気は1連対と不振。最近4年のうち3年で10番人気以下の人気薄が連対しており、かなり波乱傾向。2000mで実績のある軽量馬が穴をあけている。距離と中山コースの実績を重視したい。

人気になりそうなのは、クラフトワーク、カナハラドラゴン、アサカディフィート、ウインブレイズ、メジロマントルの5頭。クラフトワークは函館記念以来だが、かなり乗り込まれて仕上がりは良さそう。函館記念では55キロだったとはいえ、ファインモーションをきっちり差し切った。中山芝2000mでは未勝利戦で4馬身差の楽勝がある。今回は実績のない57キロがどうかだが、パワーアップした今ならこなせるか。半兄のクラフトマンシップは01年の中山金杯2着。函館記念は兄弟制覇。今度は兄を上回るか。

カナハラドラゴンはディセンバーSを勝ちオープン特別3勝目を挙げた。中山芝コース[4-2-0-3]、中山芝2000m[2-0-0-1]で連対率66.7%。重賞ではあと一歩足りないが、今回は条件が揃っている。昨年の中山金杯は2番人気で6着に敗れたのが気になるが、後藤騎手が上手く捌いてくれば。アサカディフィートは昨年の覇者。昨年55キロに対し、今年は57キロ。オープン特別なら足りるが、重賞だとこの2キロが大きい。最近は出遅れが多いのでまともにスタートを切れば。

ウインブレイズは有馬記念を回避して乗り込んだ。その甲斐あって動きは良くなってきたが、どこまで仕上がってくるか。トップハンデは過去10年で[2-1-3-8]で連対した3頭のうち2頭は1番人気。4、5着に敗れるケースが目立つ。ウインブレイズは58キロで4戦して2連対。斤量はこなせるが、今回は休み明けというハンデもある。メジロマントルは春からずっと使われているが、間隔を空けているので馬は相変わらず元気。単騎で行けるようなら見せ場以上があっても驚けない。

あとは鳴尾記念3着のエイシンチャンプ、ターコイズS3着のマイネヌーヴェルあたりが続きそう。有馬記念でレコードが出たように前開催の中山は時計が早かった。今週からCコースに変更されるというのは昨年と同じ。今の中山はなぜ時計が早いのか、そしてCコースに変更されてどういう脚質の馬が有利になるのかが分からないと予想は組み立てにくいだろう。昨年の傾向と相馬眼的な分析を加味した上で最終決断を下したい。

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