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阪神牝馬S
レース展望

3歳馬vs古馬のマイル女王決定戦。距離が1600mに変更された過去8年で1番人気は[2-0-1-5]。ここ2年は単勝1.3倍のダイヤモンドビコー、単勝1.4倍のファインモーションが勝ったが、その前の6年は不振に終わっている。1番人気は単勝1倍台の圧倒的な人気になる馬でないと結果を出せていない。今年の1番人気は牡馬相手の京阪杯を勝ったダイワエルシエーロ。単勝1倍台まで行くかは微妙だが、データを打ち破れるか。

過去8年で馬連万馬券は3回。1番人気が崩れると極端な人気薄が連対して大荒れになるのが特徴。3着以内に人気薄が2頭入ることが珍しくないので、3連単は大万馬券になる可能性もある。サンデー産駒が活躍しており、過去8年で[4-4-3-16]で半数の8連対を占める。このうち4頭が6番人気以下の人気薄。サンデー産駒の人気薄がよく穴をあけるので注意したい。

ダイワエルシエーロは京阪杯を逃げ切り勝ち。マイペースで進めたとはいえ、前につけた他の馬が直線で伸びを欠いたようにペースだけでは済まされない強さがあった。今回は牝馬限定戦なら当然有力。同コースの桜花賞は7着に敗れたが、最終調教が強かったし、コースロスが大きく不利な大外枠だった。勝ったオークスと京阪杯は1週前に強めに追って直前軽め。やればいくらでも動く馬だが、このパターンが合う。それに気付いた陣営に抜かりはない。あとはJRAがどの枠に入れてくるか。

その他で人気になりそうなのは、オースミハルカ、シャイニンルビーか。オースミハルカはエリザベス女王杯で2番手から2着に踏ん張った。距離2200mでの2着は地力強化を証明するもの。マイルは[1-1-0-2]で同コースのチューリップ賞ではスティルインラブを負かしている。ベストは1800mあたりだが、距離の融通性はあるタイプ。6月から使って前走目一杯に仕上げたので、問題があるとすればそのあたりだろう。00年のエリザベス女王杯で2着したフサイチエアデールはこのレースで5着(1番人気)に敗れている。

シャイニンルビー京王杯AH2着、富士S5着、オーロC1着と牡馬相手に堅実に走っている。以前は非力な感じがかなりあったが、最近は馬体が成長して徐々に解消されてきている。重賞ではややパンチ不足の感もあるが、牝馬限定戦ならそれなりにやれそう。3歳時の桜花賞と秋華賞は輸送して大幅に馬体が減ったが、今年になってからは輸送しても馬体は減らなくなっている。今回もクリアできるだろう。鞍上は2年連続連対中のペリエ騎手。

あとはゴールデンホイップTを快勝したヘヴンリーロマンス、距離短縮とアンカツ騎乗で一変がありそうなオースミコスモ、重賞戦線を進んできたフォルクローレ、除外対象だが堅実に走るエリモピクシーあたりが人気になりそうだ。この中ではヘヴンリーロマンスに少し注目したい。2走前からブリンカーをつけてから2、1着と結果を出し、上がり3Fはともにメンバー最速。今回は中1週だが、これまで中1週では[4-1-1-0]で連対率83%。むしろ使い込んだ方が結果を出すタイプ。松永騎手だとまじめに走らないときがあるのが気掛かりだが、そこはブリンカー効果に期待。あとは人気がなさそうな○○○○○○○○。内枠でも引けばそろそろ一発ありそうだ。

2004/12/15
競馬アナリストGM

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