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京王杯2歳S
レース展望

関東で行われる最初の2歳G2。昨年はこのレースを勝ったコスモサンビームが朝日杯FSを勝ち、翌年のNHKマイルCで2着。97年にはグラスワンダーがこのレースを勝っており、時々大物を出すレースとして知られる。過去10年で1番人気は[2-3-1-4]で5連対。キャリア1、2戦の1勝馬だと不振だが、キャリアのある馬はある程度信頼できる。99年は馬連133倍が出たが、それ以外は荒れても30倍台まで。最近4年のうち3回は10倍以下で堅く収まる傾向。

人気になりそうなのはマイネルレコルト、レキシントンブルー、キングストレイルの3頭。マイネルレコルトは3戦3勝で新潟2歳Sを制した。クラシックを目指すなら1400mを使うのはどうかと思うが、適性はこのあたりなのだろう。新潟2歳Sで0.2秒負かしたショウナンパントルがデイリー杯2歳Sで0.2秒差の5着。エイシンヴァイデンに負けたあたりが微妙だが、新潟2歳Sの価値が少しは高まったか。ダリア賞を楽勝したように距離1400mも問題ない。今回は2ヶ月空いたので仕上がりだけだろう。

レキシントンブルーは新馬、ききょうSを連勝。マイネルレコルトもそうだが、いわゆるエリートコース。前走は直線で前が詰まって行き場がなくなり、かなり苦しいレースを強いられたが、内に進路を取ってからは猛然と伸びた。新馬戦でも鋭い伸び脚を見せており、切れ味はいいものがある。先週はラインクラフトと併せて突き放されたが、その後も順調に攻め馬を消化。瀬戸口&福永のコンビが2週連続で重賞を勝つ可能性もかなりありそうだ。

キングストレイルは札幌の新馬戦を楽勝したが、その後はクローバー賞2着、いちょうS3着と勝ち切れない競馬が続いている。馬体は目立つが、少し詰めが甘い印象。新馬戦を勝ったホワイト騎手がベタ褒めだったが、藤沢和厩舎を意識して多少のリップサービスもあったか。今回は岡部騎手からペリエ騎手に乗り替わる。きっちり仕上げて絞ってくるようなら少し見直したい。ここ2戦の経験も決して無駄にはならないだろう。

あとは、くるみ賞を勝ったセイウンニムカウに注目したい。前走の勝ちタイムは自体は目立たないが、重馬場を考えると高評価できる。未勝利戦で新潟芝1400mを5馬身差の楽勝。今回の条件はかなり合いそうだ。少し馬場が渋ると有利になる。鞍上は先週5勝の固め打ちでAR共和国杯を制した横山典騎手。今年の重賞で1番人気だと[0-0-0-4]で不振なのは相変わらずだが、人気がないと人が変わる。今週も絶妙な手綱捌きが見られそうだ。

2004/11/10
競馬アナリストGM

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