オールカマー
レース回顧

トーセンダンディは前半5F61.3秒で逃げて、そのまま逃げ切った。ラスト3Fからスパートして11.5-11.8-12.0秒。これだけ楽に行かせた後続も悪いが、各馬調子がひと息で大事に乗ったこともあるのだろう。パドックでは馬体の張りが目立ち、堂々と周回して他馬より目立っていた。6歳にして初重賞制覇。スローとはいえ2200mに対応できたように父ホワイトマズルの血が騒ぎ始めたのかもしれない。長距離の実績はないが、今後少し注意したい。

スーパージーンは3番手からしぶとく伸びて2着。新潟記念で負かしたトーセンダンディはいつでも交わせるといった思いが、中舘騎手にあったか。もうワンテンポ早く仕掛けてプレッシャーを与えていれば勝っていたかもしれない。ただ前にダイワメジャー、後ろにハイアーゲームがいて動きにくいかったこともある。パドックでは馬体をすっきり見せて、前走より気合乗りが良くなり、今回も走るぞといった感じの雰囲気。馬がレースに前向きになっているので次走も注目したい。

ウインジェネラーレは3、4番手からなだれ込んで3着。3、4コーナーで馬なりで上がって来る馬だが、今回はそういったところがなかった。マイナス22キロは絞れたというより減ったというイメージで、いつもより迫力が不足していた。それで3着なのだから力はある。春先は調教で軽く仕掛けて楽々と先着していたので、そのときの調子に早く戻って欲しいところ。調教で馬が走りに前向きになったら狙いたい。

ハイアーゲームは中団を進んだが、前の馬を差すところまで行かずに4着止まり。位置取りは悪くなかったが、4コーナーで仕掛けているのに逆に下がってしまったのが痛かった。外回りのぶん勢いをつけて回れるはずだが、内回りのときと全く変わらない内容。やはり右回りだと行きっぷりが悪い。それでも直線がもう少し長ければ差して来れるが、中山ではもっと強引な乗り方をしないと無理そうだ。まだ仕上げ切っていないので次走は上積みが見込める。現時点では東京コースで走らせたい馬。

ダイワメジャーは2番手を進んだが、4コーナーで一杯になって直前はズルズル後退してシンガリに敗れた。ダービーのときより16キロ減で腹回りが細く見えたし、相変わらずイレ込みがきつかった。元々気難しいところのある馬だが、それにしても負け過ぎ。このペースでバテるようでは情けない。馬体が戻らないと強い稽古ができないので、少し時間が掛かりそうだ。皐月賞でコスモバルクを負かした馬。このままでは終わらないだろう。上原調教師の巻き返しを期待したい。

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