ローズS
レース回顧

レクレドールは後方から追い込んで最後は先に抜け出したスイープトウショウを差し切ってレースを制した。前半5F58.9秒の早い流れで展開が向いたのは確かだが、能力がないと使えない切れ味。スイープトウショウが先に仕掛けたとはいえ、後ろから差されたことがないスイープトウショウを差し切ったのだから価値がある。これまで5戦して上がり3Fは全てメンバー最速。ステイゴールドの全妹だが、兄とは違うタイプで末脚の切れ味は強烈。まだ馬体は実が入り切っておらず、これから成長しそう。次走は秋華賞。兄が成し得なかった日本でのG1制覇なるか。

グローリアスデイズは好位を進み、直線で馬群を割って伸びて2着に入った。4コーナーから追い通しだったが、最後しぶとく伸びてきた。このペースで前に行って伸びてきたのだから評価できる。最終調教では坂路で51秒台を出したようにパワーアップしているのだろう。春は一線級と差があったが、だいぶ差を詰めている。今回は馬体に少し余裕があったので、ひと叩きされた次走はさらに良くなりそうだ。

スイープトウショウは中団を進み、直線で早めに抜け出したが、最後は2頭に差されて3着。レースぶりに進境を見せたが、抜け出してから馬が止めたのか伸び切れなかった。これまで最後に差し切る競馬をしてきたので戸惑いがあったのかもしれない。パドックでは馬体の成長があまり感じられなかったが、坂路の動きは力強くなっているのでパワーアップしているのだろう。秋華賞はもっと大胆に乗れば面白そうだ。

アズマサンダースは2番手を進んだが、直線で伸びを欠き5着に敗れた。最後までしぶとく伸びていたが、休み明けでこのペースで前に行っては仕方ないところもある。馬体にも少し余裕があった。レース巧者で安定して走るが、まだ1勝しか挙げていないように勝ち味に遅いタイプ。全体的に柔らか過ぎるのが影響しているのかもしれない。ひと叩きされてどこまで変わるか。

ダイワエルシエーロは2番手を進んだが、直線でバテて7着に敗れた。パドックでは馬体の成長が感じられ気配が目立っていたが、周回するごとに煩くなっていた。レースでも掛かり気味だったし、休み明けが微妙に影響した印象。2週連続で強めの稽古をしたが、これは桜花賞と同じ。1週前に強めに追って最終調教で余力を残した方がいいのかもしれない。馬体は成長を感じさせるし、相馬眼的にも能力は確かなものがある。本番では巻き返してくるだろう。

メイショウオスカルは逃げたが直線ですぐに一杯になり9着に敗れた。逃げ馬不在で武豊騎手がスローで逃げるのかとみていたが、かなり厳しい流れ。開幕週はスローのオンパレードだったが、2週目でレースが変わった。メイショウオスカルは乗り込んで仕上がりは良かったが、とにかくペースが早過ぎた。本番では何かひと工夫欲しい。

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