小倉記念
レース展望

夏の小倉のハンデ重賞。95年から99年まで別定戦で行われたが、00年にハンデ戦に戻った。ハンデ戦で行われた最近4年の馬連は10倍台3回と30倍台1回で荒れても中穴止まり。ハンデ戦だが人気馬が結果を出す傾向が強い。過去10年で1番人気は[1-2-3-4]でわずか1勝のみ。一昨年は5番人気が勝ち馬単70.8倍、昨年は4番人気が勝ち馬単41.9倍(2着1番人気)だった。連対馬20頭のうち19頭が6番人気以内で馬連は荒れにくいが、馬単なら高配当が狙えるというのがこれまでの傾向。昨年万馬券が出た3連複も面白そうだ。

今年は登録馬が少なく、昨年と同じ11頭立てになりそう。前哨戦の北九州記念と比べると全体的なメンバーのレベルは落ちる。人気になるのは北九州記念で好走したメイショウ2頭。メイショウカイドウは小倉芝コース[4-1-1-3]で昨年夏以降は4戦4連対(全て芝1800m)、メイショウバドラーは[3-1-1-0]で前走3着に敗れた以外は連対を確保している。ハンデはカイドウが前走から0.5キロ増の56.5キロ、バトラーは据置きの54キロ。状態がまともならこの2頭のワンツーは十分考えられる。鞍上はカイドウが武豊、バトラーが武幸四郎騎手。この2頭の馬券はかなり売れそうだ。ただし死角がない訳ではないことを付け加えておく。

グリーンプレジャーは5月の500万条件で2着に7馬身差をつけて好タイム勝ちすると続く500万条件では大差勝ち。ここ5戦で4勝という上がり馬だ。550キロを超える大型馬でこれまでは逃げる競馬をしていたが、前走2番手に控えて直線できっちり抜け出した。1600万で好走経験のあるサウスポールを2戦連続して撃破したのだから力はある。この馬に乗ると強気な競馬をする熊沢騎手。今回の大きなポイントだろう。メイショウバトラーに絡むとレースが面白くなる。

あとは北九州記念で0.5秒差の6着で今回斤量が2キロ減るシンデレラボーイ、昨年の中日新聞杯以来になるがかなり乗り込まれているエイシンハリマオー、昨年の2着馬で小倉芝コース[3-3-1-2]の実績があるサンライズシャークあたりか。シンデレラボーイには吉田稔騎手、エイシンハリマオーにはアンカツが騎乗する。サンライズシャークには未だ重賞未勝利だが今年グローリアスデイズ(フローラS)とカンパニー(ラジオたんぱ賞)で2着がある柴原騎手。思い切った手綱捌きを期待したい。

小倉芝コースは先週ローラーで内側の凹凸を修正した効果もあり、例年より馬場は荒れていない印象で時計も速い。例年だと馬場の内側が荒れて外差しが決まることが多いが、今年は馬場が少し違うので注意したい。過去10年で1、2枠の連対はなく、かなり使えるデータだったが、今年はそれにこだわらない方がいいかもしれない。まずは土曜の競馬を見て、どこを通った馬が好走しているのかをよくチェックしたい。暑い日が続いているので、各馬の調子にも十分注意を払いたい。

[Home]