エプソムC
レース回顧

マイネルアムンゼンは内々の3番手を進み、直線で最内を突いて一気に伸びると最後はダンツジャッジの追撃をクビ差凌いでレースを制した。道中内々をロスなく回って、3、4コーナーで脚をためた大西騎手の好騎乗。大西騎手は重賞で人気になると結果を出すので今後も要注目。マイネルアムンゼンは調教で鋭い脚捌きを見せていたように前走よりさらに調子を上げていた。雨で渋った馬場も見方したのだろう。稍重だと[4-0-0-1]で勝率80%。昨年のエプソムC、前走の新潟大賞典も稍重だった。次走は状態次第で宝塚記念になるようだ。メンバーは一気に強化されるが、がんばってもらいたい。

ダンツジャッジは後方からメンバー最速の34.0秒で追い込んで惜しい2着。安田記念から連闘でしかも長距離輸送。状態面がポイントだったが、パドックでは馬体減りもなく、雰囲気は目立っていた。このメンバーに入るとやはり地力上位。そう思わせるレースぶりだった。芝1800mは5戦して[1-4-0-0]で連対率100%。3歳時は1400mがベストに思えたが、徐々に適距離の範囲を広げている。次走は宝塚記念。連闘後の中1週で楽ではないが、タフな馬なので克服して欲しい。

ワールドスケールは後方から一気に先団に取りついて直線でしぶとく伸びたが、ラスト50mで一杯になって3着。一頭だけ馬場のいい大外を回って来たが、最後に一杯になったところを見ると上がって行くのが早過ぎたか。渋った馬場でノメっていたようなので、デムーロ騎手なりに対策したのだろうが、それが少し裏目に出た感じ。パドックでは前捌きに少しぎこちなさがあり、馬体もプラス4キロで絶好調という感じはなかった。それで0.1秒差の3着ならまずまずだろう。体質が強化されてもっと仕上げられるようになれば重賞を勝てそうだ。

ハレルヤサンデーは中団やや後ろから伸びて4着。内々で揉まれる展開だったが、最後はしぶとく伸びていた。勝ち切るにはもうワンパンチ足りないが、ここ3戦はトップと0.2秒差以内で堅実に走っている。馬体は450キロ台で細く見えるときの方がやはりいいようだ。ここ2戦、調教で目一杯追って仕上げたので、次走は状態面に注意したい。

トーホウシデンは中団からしぶとく伸びて5着。仕上がり早のタイプで馬体は太め感なく仕上がっていた。休み明けで少しかかり気味だったことで最後の伸びを欠いたようだ。欲を言えばもう少しフックラした馬体でひと叩きというのが理想だったが、それでも次は良くなってきそう。古豪の復活を期待したい。

トーセンダンディは好位からなだれ込んで7着。ひと叩きされて馬体が絞れ良化していたが、抜け出す脚はなかった。フットワークが大きいので、渋った馬場が少し影響しているのだろう。これまで大敗続きだった馬が、今回は7着といってもトップとは0.3秒差。叩き3戦目の次走はさらにやれそうだ。まだ人気にならないので馬券的妙味は十分。

マイネルソロモンは後方のまま見せ場なく17着。スローペースで道中かかったのが堪えたようだ。渋った馬場も良くないのだろう。パドックでは馬体の張りが良く、外めをキビキビと周回して気配は良かった。中山のマイル戦でハイペースという条件が揃うと走るので要注意。休み明けを苦にしないので、京成杯AHに出走してきたら注目したい。

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