オークス
レース展望

桜花賞を楽勝したダンスインザムードが単勝1倍台の断然人気になりそう。オークスを勝てばミスオンワード以来47年ぶり2頭目の無敗の2冠牝馬誕生となる。鞍上は昨年アドマイヤグルーヴで母子3代オークス制覇を果たせなかった武豊騎手。アドマイヤグルーヴはゲート入り後に馬がパニックになり、まともな競馬ができなかった。何が起こるか分からないのが競馬。ダンスインザムードで絶対とは言わないが、現時点で好走する確率はかなり高いとみている。

2400mのオークスは1600mの桜花賞で強い競馬をする馬ほど危ないが、ダンスインザムードは元々オークスでこそと思っていた馬。桜花賞は直線で後続を一気に突き放す強い競馬だったが、パフォーマンスの違いを見せただけでマイルがベストという感じはない。血統的に距離は問題ないし、相馬眼的にもそれを裏付ける。3冠に向けて最大の難関は長距離輸送とコース的に紛れのある桜花賞とみていたが、それを見事にクリアしたからには前進あるのみだろう。

実は若竹賞のときにダンスインザムードに予想で喧嘩を売った。岡部騎手の復帰を心では応援していたが、予想は他の馬に本命をつけた。無論、新馬戦の内容から相当な能力があるのは分かっていたが、調教で頼りなく見えた脚捌きが気になったからだ。結果はダンスインザムードが持ったままで1分34秒3の好タイムで楽勝。派手な勝ち方ではなかったが、走る姿を見て思わず鳥肌が立った。喧嘩には負けた訳だが、そこは潔くすぐに相馬眼ニュースのメモを書いた。そのメモには今も2文字がしっかりと刻まれている。

ダンスインザムードの死角はあるのだろうか。陣営は死角が見えないという。死角が見えていれば本番前に修正できるだけに死角がないのが死角か。先週の京王杯SCに出走した藤沢和厩舎のマチカネアカツキは最後の直線でハミに舌を越した。オリヴァー騎手はレース後に舌を縛った方がいいと進言したようだ。ダンスインザムードにこういうことが起こらないことを願いたいが、果たしてどうなのだろう。死角があるとすれば、「能力があり過ぎる(強過ぎる)」こととみているが、ここで詳しく書くことは控えたい。

あとは死角というよりレース展開だが、断然の1番人気でマークがきつくなることだろう。社台の期待馬に各騎手がどこまで厳しいマークをできるのかということもあるが、ストレスを与える手立てはある。それをできる馬が1頭いるが、関係者がこれを読んでいるとも限らないのでこれ以上は書かないでおく。ただ92年の菊花賞で3冠のかかったミホノブルボンのハナを叩いたキョウエイボーガン(松永幹騎手)のような無謀なレースはしてもらいたくない。正々堂々と力と力のぶつかり合うレースを見せて欲しいものだ。

ダンスインザムード以外では、距離と東京コースの適性のある馬を選びたい。各馬の適性については相馬眼的な評価を含めて有力馬診断で取り上げる。展開的にはダンスインザムードを中心にレースが進むと強気に負かしに行った人気馬が残れずに最後に差し追い込み馬が台頭するケースが考えられる。その点は注意したい。あとはオークスでよく穴をあけるのが440キロ以下の小柄な馬。今年はギミーシェルター(桜花賞時434キロ)、シルキーフレンド、ダイワエルシエーロ、ヤマニンアラバスタ、レディインブラックの5頭が該当する。最後にこの時期の牝馬は当日の体調や精神状態次第で全く力を出せないことがある。パドックを見た上で馬券を買うことをおすすめする。

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