新潟大賞典
レース回顧

マイネルアムンゼンは好位を進み、直線で大外から抜け出すと後続の追撃を凌ぎ切ってレースを制した。雨が降って馬場が渋ったことで持ち味のしぶとさを生かせた印象。土曜から大外枠の馬の活躍が目立っていたが、最初から馬場のいい外を走れる大外枠はかなり有利だった。スタート後の直線が長いコースは折り合いがつくのでやはり合うようだ。コース、馬場、枠順、調子など今回は全ての条件が揃っての勝利。この時期走るので、次走も条件が揃うようなら注目したい。大西騎手は新潟で大外枠なら要注意という格言ができそう。

ハレルヤサンデーは後方から追い込んで最後ギリギリで2着に突っ込んだ。ゴール前は各馬横一線の激しい叩き合いだったが、馬場のいい大外を通れたぶん最後にひと伸びした印象。ただ最終調教で後藤騎手が騎乗してゴールを過ぎても追って攻めてきた点も見逃せない。パドックでは馬体、気配とも目立たなかったが、良く見えるときに限って走らない印象がある馬。これくらいの体重でいいのだろう。松山厩舎は99年のガーネットSをワシントンカラーで勝って以来、現在重賞58連敗中。今夏はアイビスSDのカフェボストニアンあたりでそろそろ連敗を脱するか。

スーパージーンは中団から直線で伸びて2着と頭差の3着。ひと叩きされて馬体が引き締まり調子を上げていた。重馬場はこなす程度なので、良馬場ならもっと切れる脚を使えていたかもしれない。前日から単勝に大量投票があったが、結果的にマイネルアムンゼンの単勝が上がり、オイシイ馬券をゲットできた。スーパージーンはもっと長いところに適性があるが、以前より行きっぷりが良くなっているのはいい傾向。一戦ごとに力を出し切るタイプで使う回数は限られるので、条件が合えばここ2走くらいで狙いたい。

ウインクリューガーは2番手から最後までしぶとく伸びて4着。ゴール寸前までは2番手にいたが、最後に差された。これまで実績のない2000mで積極的な競馬をしてこの着差。パドックでの気配も良かったし、かなり復調してきた印象。心肺機能が高いので、持続力の問われる展開や渋った馬場で底力が問われると力を発揮するタイプ。ダートでもやれる。

ブルーイレヴンは中団を進み、直線で馬群を割って伸びてきたが7着まで。まだ道中フワフワとした感じで走りに集中できていないが、直線では馬と馬の間に入って激しく追われて抜け出してきた。この経験は今後に生きてきそうだ。パドックではキビキビと周回し、馬体、気配ともかなり目立っていた。徐々に競馬を覚えてきているので、そろそろチャンスが来そうだ。能力的にG3より上のクラスでやれる馬。

ヤマノブリザードは最後方から追い込む競馬をしたが、直線で前が空かずに13着に敗れた。勝ちに行くと最後甘くなるので、終い勝負に賭けたのはいいと思うが、予想以上に各馬外を回ったといった感じか。ただヤマノブリザードは渋った馬場はあまり良くないタイプ。そのあたりも多少影響したのだろう。1番人気で全く力を出し切れなかった北村騎手。今週は気合の入った騎乗が見られそうだ。注意したい。

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