ダービー卿CT
レース回顧

マイネルモルゲンは中団を進み、4コーナー手前から一気に進出して直線に向くと最後ひと伸びしてレースを制した。ハイペースで折り合いがつき、馬場のいい外を回る理想的な競馬。前走、直線で挟まれてシンガリ負けを喫した後藤騎手がきっちり結果を出した。折り合いのつくハイペース、少し渋った馬場という条件が揃えばこれくらい走れるということを覚えておきたい。ただ別定戦で一線級相手だと苦戦するかもしれない。

マイネルソロモンは出遅れ気味のスタートで最後方を進んだが、直線で馬群を割って伸びて2着に突っ込んだ。展開が嵌った感が強いが、直線で馬群を割ってくるときの勢いは凄かった。やはり中山マイルは走るといった印象。休み明けだったが、マイナス8キロで仕上がっていた。ただ欲を言えば、もう少し馬体にボリューム感が欲しい。少しイレ込み気味なので、落ち着きが出ればもっとやれる。

ウインラディウスは少しかかり気味に行って、直線で馬群を割って抜け出したが、外から一気に交わされて3着。前崩れの展開で好位からよく伸びているが、このメンバーを考えると外に出して強気に乗る方法もあったか。パドックでは歩様が少し気になった。柴田善騎手は藤沢和厩舎の馬で18連敗。前日の急性気管支炎の影響なのか、この日は乗れていなかった。

ジョウテンブレーヴは後方から馬群を割って伸びて4着。57キロを背負ってトップと0.1秒差。調教でも動きがスムーズになってきたが、だいぶ復調してきている。陣営はパンパンの良馬場がいいと話しているが、今回のように少し渋って時計のかかる馬場の方が良さそう。中山マイルでこれだけ走れれば、次走も楽しみ。

エイシンチャンプは内々で揉まれて、最後まで抜け出すのに苦労して6着。最後もバテてはいないが、前が壁になって目一杯に追えなかった。最近は行きっぷりが良くなく、持ち味であるしぶとさを発揮できないレースが続いている。もう少しゆったり行ける1800mくらいの方が合いそう。体調は悪くないので、復活はそう遠くはないだろう。

ユートピアは好位につけたが、外から一気に交わされてから行きっぷりが悪くなり、最後はしぶとく伸びたが7着まで。揉まれると走る気をなくすというのがもろに出てしまった印象。JBCクラシックで砂をかぶってから、周りの馬を気にするようになり、能力を発揮できないレースが続いている。今のところは、外枠を引いて道中スムーズに進めるというのが条件になりそう。


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