ダービー卿CT
レース展望

02年からハンデ戦になったダービー卿CT。昨年は重馬場で万馬券が出たが、今年も馬場が渋ればひと波乱あるかもしれない。ただハンデを見るとほとんど妥当に思える設定。トップハンデは57キロのエイシンチャンプとジョウテンブレーヴ、これに56.5キロのウインラディウスとユートピアが続く。藤沢和厩舎はマグナーテンを登録してウインラディウスの斤量を軽くする作戦が功を奏したか。0.5キロの設定はJRAハンデキャッパーが苦慮しているイメージがあるが、能力的にもウインラディウスとユートピアの2頭に注目したい。

ウインラディウスは東京新聞杯で初重賞制覇。スローの上がり勝負で好位からラスト3F33.7秒で上がって楽勝した。当時の斤量が54キロ。今回は2.5キロ増だが、これまで57キロを背負っていただけに問題ないだろう。中山の実績はないが、本格化する前の話。コース形態の似た札幌1500mで楽勝しているように適性はあるとみたい。ペースが速くなった場合に早く抜け出すと最後に詰めの甘さを出す可能性があるので、そこが注意点。鞍上は先週ゼンノロブロイで2着に敗れた柴田善騎手。このあたりで連敗をストップしたいところだろう。

ユートピアは前走フェブラリーS7着。狭い最内を突いたこともあるが、マイナス10キロで腹が巻き上がっていたのが微妙に影響したのだろう。陣営が絞ってきたとも言えなくはないが、今回は改善されていて欲しいところ。京都金杯で3着したように芝マイルの適性は高いので、このメンバーでも十分やれる。前走負けたのに斤量が増えたのはJRAハンデキャッパーが警戒している証拠だろう。手応えが悪くなってからもうひと伸びするのがこの馬のいいところ。四位騎手は3戦目。強気に乗ればウインラディウスを苦しめそうだ。

あとは54キロのハンデがいかにも有利に映るマイネルソロモンだろう。富士Sで3着したようにマイル適性は相当高い。今回は休み明けで陣営は弱気だが、仕上がりは悪くない。何より魅力は中山コース。急坂をこなすパワーの持ち主だ。相馬眼的に今後の活躍を期待している馬。先週のウインジェンラーレに続き、国枝厩舎の2週連続重賞制覇も十分あり得る。他にも気になる馬はいるが、今回も人気がなさそうなメイショウキオウに少し注目したい。マイルは守備範囲だし、今回も調子が良さそう。3連複には少し絡めたい。


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