マーチS
レース展望

過去10年で50倍以上が2回、万馬券が4回と大荒れ。最近5年のうち3回が万馬券で荒れるハンデ戦として知られる。1番人気は[3-0-0-7]で4、5着に負けることが多い。勝ちに行く競馬をして最後にタレるというのがパターン。ハンデ戦では全般的に言えるが、前走負けて斤量が軽くなった馬が狙い目。前走負けて人気を落とした実力馬が巻き返して穴をあける。今年も実力の接近したメンバーが揃い混戦模様。ただ13頭と頭数が少ないので、例年より紛れは少なくなりそうだ。

注目はヒシアトラスとプリサイスマシーン。これにイサオヒートとアンドゥオールが続くイメージ。ヒシアトラスは中山ダ1800mは[3-1-1-0]の得意コース。前走勝って斤量1キロ増というのが気にはなるが、今が成長期で馬体がグングン良化している。1番人気になって強気な競馬をすると4、5着という気がしないでもないが、郷原騎手がどう乗るか。まともなら簡単には崩れないだろう。プリサイスマシーンは厳しい展開だったペルセウスSで逃げて3着に粘ったように底力は相当なもの。ひと叩きされた上積みがあればトップハンデでもやれそうだ。

イサオヒートは徐々に地力強化されて平安Sで見どころ十分の4着。1枠が有利に働いた感もあるが、強いメンバー相手だっただけに評価できる。中山ダ1800mは[4-2-1-0]で得意の舞台。スムーズな競馬ができれば大崩れはないだろう。ハンデ55キロは恵まれた感。アンドゥオールは以前は線が細かったが、馬体に実が入りパワーアップしてきた。前走は外々を回るロスが響いただけで力負けではない。ただ前走負けたのに据え置きの56キロというのはやや見込まれたか。2走前のように内で脚をためられれば最後はきっちり伸びてきそうだ。

あとは昨年のワンモアマイラインとイメージがダブるクラクエンリーグ、ダートもこなすトレジャーあたりか。人気がないところでは、ストロングレオンに少し注目したい。昨年10月から連闘〜中2週でずっと使われてきたが、ここにきて2連勝と勢いに乗ってきた。これほど使われて本格化する馬というのは珍しいが、馬体の裏づけはある。トーホウエンペラーの半弟という血統も魅力だ。時計勝負になると辛いので、パサパサのダートで前がやり合って上がりのかかる展開が理想。手の内に入れている大庭騎手の一発に期待したい。


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