毎日杯
レース回顧

キングカメハメハは3番手で折り合いをつけて直線に向くと楽々と前の2頭を交わして2馬身半差で楽勝した。マイネルマクロスの逃げは速くなく、しかも道中ラップが13.2-12.9秒と緩んだことで上がりの競馬になったのが良かった。この形なら負けない。ただ依然として速いペースになったときにどうなのかという課題は残った。京成杯のときとは馬が違うので皐月賞に出ても面白い存在だが、陣営はNHKマイルCからダービーというローテーションを選択。皐月賞には同馬主のブラックタイドが出走する。NHKマイルCでは速い流れに対応できるかが鍵。フットワークと手前の替え方を見る限り、東京コースはかなり向きそうだ。

シェルゲームは2番手からしぶとく伸びて2着。マイネルマクロスをクビ差交わして何とか面目は保った。少しイレ込んでいたので、岡部騎手が大事に乗った感もあったが、強気な競馬をしてもスローの上がり勝負ではキングカメハメハには敵わなかったか。ストライドの大きさが違い過ぎた。葉牡丹賞のレースぶりを見ると強気な競馬で終いしっかりというのが合うような気もするが、そのときでもマイネルブルックに最後一気に詰められた。次は少し手探りのレースになりそう。

マイネルマクロスは逃げて3着。前半1000mを過ぎたところで急激にラップを落としたことで上がりの競馬になった。強気な競馬をすればもっと面白いレースになっていたと思うが、皐月賞に向けて余力を残したのだろう。3着に敗れたことで本番ではかなり人気を落としそうだ。最終調教では終いバタバタでとてもいいとは言えなかったが、パドックではいつも通り好馬体。かなりハードに使われてきたが、馬はまだへばっていない。本番でノーマークの逃げが打てれば、少なからず楽しみはありそう。


[Home]