京都記念
レース回顧

シルクフェイマスは内々の2、3番手を進み、4コーナーで逃げたタガノマイバッハの外に出すと直線できっちり伸びて後続の追撃を凌ぎ切った。ラスト4Fは11.5-11.4-11.6-12.2秒でさすがに最後はラップが落ちたが、別定G2で1番人気、しかもの正攻法の競馬をして勝つのだから強い。調教の動き、パドックでの気配が変わってきたように充実期を迎えている。今回の勝利で5連勝となり、父マーベラスサンデーの6連勝にまた一歩近づいた。次は阪神大賞典。昨年のクラシックで活躍した4歳馬を相手に真価が問われる。

テンザンセイザは5番手から直線でしぶとく伸びて2着に入った。スローペースを意識して武豊騎手がいつもより前に行ったことが功を奏した印象。休み明けだったが、調教の動き、パドック気配はまずまずで仕上がりは良かった。以前より前に行けるので、今後も堅実に走ってきそう。ただG2を勝つにはもうワンパンチ欲しい。そのあたりを藤原英調教師がどう補ってくるか。

タガノマイバッハはスローで逃げて最後までしぶとく粘ったが、2着とクビ差の3着。アンカツがまたゴール前で横を見て手が止まりかけていたのが気になった。直線で馬場の悪い最内を突かずに真ん中を通っていれば結果は違ったかもしれない。最後までしぶとさを見せてようやく復調気配。まだ馬体は絞れるので、次走はさらに上積みが見込めそう。

マーブルチーフは好位からしぶとく伸びて4着。前回はシルクフェイマスに1.0秒離されたが、今回は0.2秒差まで詰めてきた。それほど切れる脚がないので決め手勝負になると辛いが、逆にペースが速くなると追走に苦労するぶん伸び切れない面もある。ただ以前ほどズブさがなくなってきているのはいい傾向。馬体に一本芯が入ればまだ強くなる。

ファストタテヤマは中団より前を進み、直線でなだれ込んで5着。スローペースを想定して前に行ったのは悪くはないが、こういう競馬だと着が精一杯か。昨年の秋天は調子が良かったが、そのときと比較するとまだひと息の印象。パドックでも目立たなかった。当日は6番人気。陣営が色気を持たないくらい人気が落ちたときに狙いたい。

マッキーマックスは好位を進み、直線で一旦伸びかけたが最後は同じ脚色になって6着。スムーズな競馬をして力を出し切った印象。使い込むと徐々に脚捌きが硬くなってくるのでその点は注意したい。トモがパンとすればもっと強くなる。素質が高いのは確かだが、現状は人気が先行しがち。

ダンツジャッジは中団から伸びたが0.4秒差の7着が精一杯。パドックでは引き続き好気配。レースでもこの馬なりに伸びているが、58キロのぶん仕掛けてからの反応がいつもより悪かった。そのぶん6着に敗れたが、上位の馬とはそれほど差はなさそう。


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