CBC賞
レース回顧

シーイズトウショウは先頭集団の後ろを進み、直線で外に出して追い出すと最後鋭く伸びてレースを制した。内々をロスなく回って前に行った馬がバテたところで一気に追い出す安藤光騎手の好騎乗に馬が見事に応えた。古馬と対戦したここ2戦の内容が良く、馬体の充実ぶりも目立っていたが、目標のレースできっちり結果を出した感。春は桜花賞で2着した実力馬だが、最近はパドックでイレ込まなくなったのが大きい。サクラバクシンオー産駒でベストは1200m。高松宮記念で新スプリント女王誕生なるか楽しみだ。

カフェボストニアンは2番手から抜群の手応えで進み、直線で後続を突き放したが、最後差されて惜しい2着。骨折休養明けだったが、仕上がりの早いタイプで実際仕上がりは悪くなかった。スプリント能力は相当なものがあるのでこれくらいは走られても全く驚けない。大型馬だが器用さがあるので小回りコースもこなす。ストライドが大きくトップスピードに乗ったときの速度は相当なものだ。これが大きな武器になる。昨年の高松宮記念は順調さを欠いて14着に敗れたが、順調なら勝つ力があるので注意したい。あとは厩舎の仕上げと乗り役。

ゴールデンロドリゴは後方から直線で内を突いて追い込むと最後はテンシノキセキとハナ差で3着を確保。休み明けで馬体が若干太く映ったが、仕上がり自体は悪くなかった。前日の雪で微妙に湿った馬場と枠順が向いた感じもするが、最後は吉田稔騎手の腕だろう。直線で目一杯追ったときの迫力は相当なもの。こういう騎乗を見せられると思わず馬券を買いたくなってしまう。ゴールデンロドリゴはひと叩きされた上積みがあれば次も楽しみだ。

テンシノキセキはスタートから追っつけて3番手を進んだが、直線では前を捕まえる脚取りではなく4着に敗れた。仕上がりは良かったので、少し湿った馬場が影響したのかもしれない。前半からあれほどついて行けない馬ではない。前日に雪が降った時点で嫌な予感はしていたが・・・。高松宮記念に向けて視界良好とはいかなかったが、馬場さえ良ければ1分6秒台で走れるスピードがあるので注意したい。ただ高松宮記念は中京最終日。馬場状態がポイントになる。

ナムラマイカは直線で大外から伸びて3着とタイム差なしの5着。シンガリ人気だったが、外から豪快に伸びてきたときには一瞬やったと思ったほど。ずっと穴で追いかけている馬だが、こういう走りを見せてしまうと次は少し人気になるかもしれない。この馬もサクラバクシンオー産駒。スプリント能力は高いので、そのうち一発やってくれそうだ。

ドローアウターは3番手から伸び切れずに6着。パンパンの良馬場のスピード比べでは見劣るので今回は条件は良かったはずだが結果を出せなかった。ずっと馬体が減り続けているせいでパドックでは腹回りが細く見えたことも影響しているのだろう。調教では良く見えただけに今後は注意したい。ダートでも走れる馬。

サニングデールは後方から伸び切れずに11着。馬体が戻り、パドックでは気配は良かったが、内枠が有利な馬場状態が堪えた感じ。この馬場で外枠、しかも58キロではさすがに辛かったか。馬体は復調しているので、まだ見限らない方が良さそう。中京コースはとにかく走るので、内枠でも引けば巻き返しがありそうだ。本番でも要注意。


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