中日新聞杯
レース展望

父内国産馬による中京芝1800m戦。同じ中京で行われる愛知杯はハンデ戦で大荒れだが、このレースは別定戦ということもあり、それほど荒れない。過去10年の馬連最高配当は96年の46.9倍。10〜20倍台が7回と多い。過去10年の連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内。最近6年は全馬が5番人気以内で人気馬が堅実に結果を出している。昨年は3歳馬の出走頭数が多かったこともあるが3着まで独占した。今年も勢いのある3歳馬に注意した方が良さそうだ。

今回の注目はスターイレブン。前走1000万条件を勝ったばかりの3歳馬だが、相馬眼的に重賞でも通用するとみている。休み明け初戦は直線で馬群を捌くのに苦労して首差の2着だったが、2戦目は直線でほとんど追うことなしに3馬身差の楽勝。休み明け初戦のパドックで馬体を見た瞬間から重賞でやれると思ったが、早くも重賞にチャレンジしてきた。管理する松元茂調教師も相当手応えを感じているのだろう。トウカイテイオー産駒だが、ヤマニンシェクルが阪神JFで勝ったように血の勢いもある。今回は54キロで鞍上は幸騎手。まだ断然人気にならないので馬券的な妙味は十分。調教の動きが良ければ狙ってみたい。

あとは昨年の勝ち馬マイソールサウンド、富士S3着のマイネルソロモン、秋天5着のカンファーベスト、愛知杯の勝ち馬カゼニフカレテあたりが有力。マイソールサウインドは休み明け2戦は惨敗続きだが、中京コース3勝の巧者でこういうタイプはあっさり巻き返すので注意したい。マイネルソロモンは前走のキャピタルSは重馬場で8着に敗れたが、良馬場なら巻き返しがありそう。この馬もトウカイテイオー産駒。カンファーベストは左回り1800mは得意な条件だが、激しい競馬になる中京コースがどう出るか。カゼニフカレテは前走は全く競馬をしていないので度外視できる。ただこの馬の場合、展開次第のところが大きい。

その他にも前走芝を克服したプリサイスマシーン、休み明けを快勝したニシノシタンとカナハラドラゴン、昨年3着のエーティーダイオーなど、面白いメンバーが揃っている。最終調教の動き、枠順、展開などから総合的に判断したい。

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