エルムS
レース展望

夏場唯一のダート重賞エルムS。例年だと夏場のレースという感じのメンバーだが、今年はアドマイヤドン、イーグルカフェの参戦によってかなりの豪華メンバーになりそうだ。そのアドマイヤドンとイーグルカフェはともに休み明けで59キロ。2頭とも59キロ自体はこなせなくはないが、これまでの傾向から勝ちタイムが1分43秒台と早くなるだけに少しでもモタつくようだと善戦止まりということも考えられる。

今回はイーグルカフェに藤田騎手が騎乗するため、アドマイヤドンにはアンカツが騎乗する。アドマイヤドンに腕っ節の強いアンカツというのはかなりイメージに合う。1週前調教にアンカツがわざわざ札幌まで騎乗しに行く熱の入れよう。アンカツは今回も当然穴が空くほどレースビデオを見て、どんな騎乗をすればいいのかイメージはできているはず。最終調教の動き次第のところはあるが狙ってみたくなる。ただエルムSではこれまで1番人気が強気な競馬して3、4着に敗れるシーンを何度も見てきているので、その点だけはケアしておきたい。

イーグルカフェはアンタレスSで59キロを背負って2着したが、直線で少しモタついたのが少し気掛かり。ただ昨年のジャパンCダートを勝ったように激しいレースになればなるほど力を発揮するタイプで、メンバーが揃った今回はそういう意味ではいいはず。あとは小回りの1700mへの対応力といつものことだが出遅れだろう。枠順とスタートのタイミングがカギを握りそうだ。

昨年ワンツーを決めた伊藤圭厩舎のプリエミネンスとスマートボーイも有力馬であることは間違いないが、昨年よりメンバーが揃ったことと勢いという点でどうだろう。ただ伊藤圭厩舎で鍛え上げられた馬だけに厳しいレースでのしぶとさは十分。仕上げの点でアドバンテージがあるようなら狙い目も出てきそうだ。

あとは上がり馬。オーロラ特別を勝ったプリサイスマシーン、マリーンSを勝ったエクセシヴワードの2頭に注目したい。2頭とも2連勝中の内容がいいし、馬体が充実して本格化してきている。重賞実績馬が夏場の重賞と甘い仕上げで臨んでくるようなら勢いで突破することは十分考えられる。プリサイスマシーンには武豊騎手、エクセシヴワードには蛯名騎手と陣営も鞍上の確保に余念がない。

03/09/03
競馬アナリストGM


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