函館2歳S
レース展望

新馬とラベンダー賞を連勝したナムラビッグタイムが断然人気になりそう。2連勝の内容がいいし、持ち時計からも人気になるのは当然。1番人気は過去10年で1勝2着4回で5連対。ただし勝ったのはダ1000mで行われた94年のみ。1番人気になるとマークがきつくなる。ナムラビッグタイムはスピードがあるので大丈夫というのが大方の見方だが果たしてどうだろう。ラベンダー賞のパドックを見る限り、相馬眼的にこの馬で断然という感じはない。

まだ調教を見ていないので狙い馬は決まっていないが、ラベンダー賞2着のフラワーサークルに注目したい。ラベンダー賞のパドック診断で1番手に挙げたが、馬体の完成度が高く、馬も前向きなところを見せていた。レースでは2番手から伸び切れずナムラビッグタイムには敗れたが、2着でも函館2歳Sの権利は取れるので無理しなかったように見えた。今週の函館は最終週。先週雨が降ったことで馬場が荒れるようだとチャンスは広がりそうだ。鞍上の五十嵐冬騎手の腕も魅力だ。

あとは2走目で変わり身を見せたプリモスターも気になる存在。これまでの函館2歳Sの連対馬は緒戦に負けて2戦目で勝ち上がった馬が多い。1戦1勝馬に目が行きがちだが、キャリアを積めることがこの時期だけに大きいので軽視はできない。プリモスターは緒戦にフィーユドゥレーヴに1.1秒差をつけられたが、2回使われた強みがある。伊藤圭厩舎は馬を鍛えて強くする。まだ馬体の線は細いのが少し気にはなるが注目したい。

フィーユドゥレーヴは1戦1勝のサンデー産駒。2着に0.7秒差をつけて勝った内容は素質の高さを感じさせるものだった。当然ここでも圏内だが、勝った後に一旦放牧に出されたので、どこまで仕上がってくるかがポイントになる。距離はもう少し長い方に適性がありそうだが、この時期ならそれほど問題にならないだろう。

水曜夜の時点で土日の函館は雨予報。雨が降るようだとダートで勝ってきた馬にもチャンスが出てくる。ダートで圧勝してきたルナルナも気になる存在だ。とにかく当日の馬場状態には十分注意を払いたい。昨年勝ったアタゴタイショウは1枠1番の馬。馬場状態にもよるが、道中ロスのない内を回れる馬にも注目したい。

03/08/06
競馬アナリストGM


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